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マーベルはどこへ向かうのか?アベンジャーズ4への期待、そして悲しみ

予想外の結末で全世界に衝撃を与えた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

日本でもその反響は凄まじくヒット作となりました。

 

あまりにも凄すぎる作品だったことを覚えています。誰も予想できなかった内容、そして結末に動揺するしかありませんでした。

 

その時の衝撃はここに記しています。

e-defen.hatenablog.com

 

2008年『アイアンマン』から始まった映画史上類を見ない壮大なプロジェクト『マーベルシネマティックユニバース(MCU)』も遂に一つの終わりを迎えるようです。

 

2019年の『アベンジャーズ4』で終わりがやってくる…。日増しに肥大化する期待と、そして悲しみついて記していきます。

 

インフィニティ・ウォーのネタバレを含みます。

 

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インフィニティ・ウォーの衝撃と期待

MCUはヒーロー映画。様々なメッセージを訴えてきたものの、やはりヒーロー映画。

だからこそ、ヒーローが傷つこうとも最終的に悪を倒す。

 

インフィニティ・ウォーも紆余曲折はあるが悪を倒すだろう。誰もがそう考えていたはずです。

 

しかし、実際には悪の映画でした。

主人公はまさかの悪役サノス。サノスが野望を成就させてしまうというヒーロー映画としては禁忌と呼ぶしかない結末。

 

これをどう呑みこめばいいのか。さっぱりわかりません。

ヒーロー映画なのに悪役が野望をかなえてしまった。そしてその悪役はどこか憎めない。どういう訳か好きになってしまう。そんな不可思議な魅力を持つサノスをどう受け止めればいいのか。

 

動揺なのか、それとも別の物なのか。押し寄せる感情が自分でも全く理解できず呆然とするしかありませんでした。

 

そしてアベンジャーズ4が2019年に訪れるのです。

衝撃を超えた衝撃のインフィニティ・ウォー。それを超えることが出来るのでしょうか。

噂ではタイムトラベル要素が加わるなどと言われています。サノスが再び現れることは確定しています。

 

予想を軽く超える出来を見せてくるのがMCU。

 

ですがインフィニティ・ウォーの衝撃はあまりのも強烈でした。それを超えることが出来るのか?

遥かなインパクトを与えることが出来るのか?

日々期待が増していきます。同時に不安が増しているのも事実です。

 

インフィニティ・ウォーを超えてくれ、アベンジャーズ4。

 

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終わりの悲しみ

映画史に名を刻む壮大なプロジェクトMCU。2008年『アイアンマン』から始まったシリーズが一つの終わりを迎えるようです。

www.cinematoday.jp

 

始まりには終わりがあります。物事の常です。終わりのないものなんか存在しません。

 

永遠に続くと思っていたMCUが終わる。その事実を受け入れることは結構難しいのです。

この10年で作品数は20を超えており、これはスターウォーズを超える本数。007シリーズやゴジラシリーズに比肩するほどです。

 

スターウォーズも007も歴史は半世紀ほどあります。しかし、MCUはまだ10年。

10年でそれほどの本数を公開しているのですから、はるか昔からシリーズが作られていたと錯覚しても仕方がないでしょう。

 

これほどの数を作っていながら駄作と呼べる作品がほぼないというのも驚きです。

 

そんな映画シリーズの金字塔が終わる。

この悲しみたるや筆舌に尽くしがたいほどです。

 

まだまだ続くだろう。甘く考えていたらインフィニティ・ウォーでメンバーの殆どが消え去ってしまう衝撃に出くわし、そして今度はシリーズの終わりを迎えるという二重苦。

 

あまりにも悲しい。

 

アイアンマン役のロバートダウニーJr、キャプテンアメリカ役のクリス・エヴァンスなど主要キャストの契約がアベンジャーズ4で切れることも判明しており、本当に終わりが来るのだと実感させられています。

 

インフィニティ・ウォーの衝撃から中々立ち上がれずにいるのに、終わりが来ると宣告されるなんて…。

 

どうすればこの悲しみから脱却できるのか。本当にどうすればいいのか…。

 

マーベルの描くヒーローの未来とは?

『アイアンマン』から始まり、キャプテンアメリカやソーなどのマーベルヒーローがクロスオーバーする壮大なプロジェクト、それがMCUです。

 

2012年『アベンジャーズ(第一作)』でヒーローたちの嘘偽りなき”かっこよさ”を見せつけ世界中の人々を虜にしました。

 

アベンジャーズまでのフェイズ1は社会的メッセージ性も確かにありましたが、ヒーローとは”かっこいい”ものと伝えている。そんな王道メッセージが強かったのがフェイズ1の印象です。

 

しかし、ストーリーはヒーローのかっこよさを描くのではなく徐々に『ヒーローの存在意義』や『ヒーロー個人の内面』へとシフトしていきました。

 

『キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャーズ』では組織内紛という形でヒーローのあるべき姿を描き、『エイジ・オブ・ウルトロン』では本格的にヒーローの存在意義を問い”アベンジャーズの解散”にまで言及。

 

『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』では遂にヒーロー同士の分裂まで描かれました。

 

アベンジャーズというヒーローが分裂したままサノスという強敵との戦いを強いられてしまうヒーローたち。敗北してしまうのも無理はないでしょう。

 

マーベルはヒーローの存在そのものを問いかけているのです。

果たしてヒーローは必要なのか。ヒーローの成すべきことは何か。

 

ヒーロー映画でありながら、ヒロイックさを描くことを放棄したのがMCUです。

 

ストーリーはより壮大になっていますが、ヒーロー個人の内面も描いています。

 

アイアンマンでトニー・スタークが自社の兵器が罪なき人々を苦しめていることを知り、軍需産業から手を引く、キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャーズでは自分を殺しに来たかつての友を助けてしまうといった、ある意味では周りの事を考えない個人の言動を描いています。

 

つまりヒーローではなく人なのです。

マーベルはヒーローであっても一人の人間(生命)であることを徹底して描いているのです。

 

 

だからこそ、友のために仲間を裏切ることになる、世界のためにチームを解散させようとする。

 

ヒーローとは何か。

マーベルは娯楽映画で私たちに問いかけているのです。

 

インフィニティ・ウォーでサノスがしたように、マーベルはガントレットを揃えてヒーローを本当に消そうとしているのかもしれません。

インフィニティ・ウォーで悪を描いたのですから、いつの日かヒーローがいないヒーロー映画を作るかもしれません。

 

だからこそ、予想ができません。マーベルの描く未来は全く想像できないというのが率直な考えです。

 

何をしでかすか分からないまるでサノスのような存在。それがマーベルなのかもしれません。

 

最後に

インフィニティ・ウォーを超えるかもしれないアベンジャーズ4への期待。そして終わりがやってくる悲しみ。

それらが入り混じり、言葉にならない感情が渦巻いています。

 

そして、マーベルが描くヒーローの未来も全く分かりません。

 

終わりとは果たしてどのようなものなのか。マーベルは一体何を描こうとしているのか。

 

見守るしかありません。