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『GODZILLA 決戦機動増殖都市』ネタバレ感想 タイトルに偽りなし!予想を超えるゴジラ映画!

THE SKY FALLS(アニメ盤)/アニメーション映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』 主題歌

第一章怪獣惑星から半年。第二章となる『GODZILLA 決戦機動増殖都市』が公開されました。

第一章は間延びし退屈なシーンが続く少しばかり残念さが漂う内容でしたが第二章は予想をはるかに超える作品になっていました。驚きの連続です。

 

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あらすじ

第一章『怪獣惑星』でゴジラに勝利したのもつかの間、体長300mのゴジラ・アースが出現し人類は窮地に追いやられる。主人公ハルオは地球人類の生き残りとされる種族『フツアの民』に救助される。『フツアの民』は独自の神を崇めており、その神は卵を残しているだけだと語った。

ビルサルドのガルグは『フツアの民』が使用する武器にメカゴジラを構成していたナノメタルが使用されていることに気付く。地球にはメカゴジラ建造プラントが残っていた。

想像を超える作品

第一章の退屈さが何だったのかと思うほど惹きこまれる作品でした。大満足です。

 

GODZILLA 怪獣惑星 Blu-ray スタンダード・エディション

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前半は人間ドラマが主体です。第一章では作品の世界観などの説明セリフが多く退屈な場面が散見されましたが、第二章『決戦機動増殖都市』ではかなりハードなSF的ワードがちりばめられていて片時も目が離せない状況です。

 

第一章での退屈さは少し改善されたような感じで個人的にはドラマ部分もかなり良いと感じました。しかしながら画作りが安っぽいと感じる場面も多く、演出面での問題点はまだあるなと思いましたね。300mゴジラの巨大感があまり伝わってこないのも痛かった点です。第一章に出てきた50mのゴジラ・フィリウスとあまり変わらない印象を受けました。

 

そして問題なのがメカゴジラです。第一章で少しばかり姿を見せていましたが、あれがあのまま出てくるというわけではありません。あの時は50mゴジラに対抗するためにメカゴジラも50mで建造されていたわけですからね。

 

事前に小説『プロジェクト・メカゴジラ』を読んでいたのでメカゴジラを構成する自律思考金属体(ナノメタル)の性質については理解していました。

 

GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ (角川文庫)

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生体を取り込み増殖するのがナノメタルの性質なので、鑑賞前はナノメタルを吸収することでメカゴジラが300mに巨大化すると予想していました。

 

ちなみに地球人類の生き残りとされる『フツアの民』はこのナノメタルを武器に使用することでセルヴァムなどの怪獣に対抗していました。

 

メカゴジラは確かに登場しました。ナノメタルが増殖を続けた結果ゴジラ・アースに対抗できるほどの巨大な『街』に変貌していたのです。

 

予想外の展開に言葉を失いましたね。

今回はゴジラ対メカゴジラの怪獣対決が見られると考えていたのでまさかメカゴジラが一つの都市(メカゴジラシティ)になっているとは…。

 

第一章でちらっと登場したメカゴジラは頭部だけ登場しており、それがメカゴジラシティを制御するユニットだったのです。

 

あまりにも奇想天外です。メカゴジラをこういう風に使うのかと呆然としました。かなり面白い発想です。

これまでのメカゴジラ像を完全に打ち破る、というかメカゴジラと言っていいのかすら危ういほど。メカゴジラシティほどのインパクトある対ゴジラ兵器はこれから先二度と登場しないでしょうね。

 

こんなの誰が予想できるか!って賞賛したくなるあっぱれなメカゴジラです。

タイトルに偽りはなし。本当に決戦し機動し増殖する都市でした。

 

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第一章の退屈っぷりは何だったのかと思うほど第二章は面白く戦闘シーンも迫力がありました。

なにより前作ではのっそのっそとして迫力のかけらもなかったゴジラが今回は滅茶苦茶かっこいい!

クライマックスで真っ赤になり熱線を放出する場面はもう堪りません。こんなにかっこいいゴジラを観たのはいつ以来でしょうか。

 

予想を超えたゴジラ映画。メカゴジラが都市として登場し、怪獣とは何かという哲学的な問いかけもあり虚淵節も全開になってきています。

 

予想をはるかに超えてくれるゴジラ映画です。本当に良かった。

しかし、フツアの民とのかかわりが最終的には希薄になってきていたのが少し気がかりです。神とあがめるモスラの卵もワンカットすら写っていなかったので第三章でその姿がようやく拝めるのでしょうか。

第三章『星を喰う者』とは?

ゴジラの敵と言えばキングギドラです。第三章ではいよいよギドラが登場するようですが、これもメカゴジラのように予想を超える姿になっているかもしれません。

 

メカゴジラがタイトル通りの都市として登場しました。第三章は『星を喰う者』というタイトルなのでキングギドラも星を呑みこむほどの超巨大な存在で登場するのかもしれません。

予想を超えてくるのがアニメゴジラの面白い点です。

 

ただ第三章で綺麗にまとまるのか不安が残ります。第二章ではメカゴジラシティが破壊されて終わりモスラも姿を見せずじまい。そしてギドラは小説にすら名前が出てこない状況です。

 

第三章が楽しみですが詰め込み過ぎた挙句駆け足になり説明不足や消化不良になりそな気がして心配しています。

 

果たして第三章で綺麗にまとまるのか。虚淵玄の手腕に期待です。

 

 

ゴジラ ムービーモンスターシリーズ ゴジラ・アース熱線放射ver.

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