池袋にオープンする「レーザーIMAX」とは?徹底解説!
現在建設が進められ19年7月にオープン予定の大型商業施設『キュープラザ池袋』内に出店する『グランドシネマサンシャイン』に国内最大のレーザーIMAXシアターが導入されます。
レーザーIMAXと聞いてもピンと来ない人も多いはず。
日本でも増えているIMAXシアターとはどうちがうのか?
通常の映画館との違いは何か?
そんな疑問点にこたえていきます。
スポンサーリンク
そもそもIMAXシアターとは?
カナダのIMAX社が開発した映像システム。通常の映画で使用されるフィルムよりも大きなフィルムを使うことで高解像度の映像を収録し上映することが可能です。
歴史は古く数十年前から存在していますがドキュメンタリーなどの教養作品を記録・上映するために使用されていましたが、フィルムが大型のため上映できる劇場も限られておりました。
日本では博物館などでにしか併設されておらず、その存在は稀有なものでした。
しかしここ十数年で劇映画をIMAXフィルムで撮影することが多くなりました。有名な作品ではクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』や『インターステラー』があります。
それに伴いIMAXシアターも増加していますが、ほとんどがIMAX本来の縦横比とは異なるデジタルシアターです。
本来のIMAXフィルムは1:1.43の正方形にちかい画面縦横比なのですが、日本で普及しているIMAXデジタルシアターは1:1.9と縦横比が異なります。
そのためIMAXフィルムで撮影された作品がデジタルシアターで上映されると強制的に1:1.9の縦横比となり上下がカットされてしまうのです。
しかし、IMAXフィルム本来の縦横比を再現するにはフィルム映写機が必要でした。それには多額に費用と大規模な設備が必要になり映写技師の腕も必要とされますが、レーザーIMAXならその問題を解決してくれるのです。
スポンサーリンク
IMAXの真価を発揮する、それがレーザーIMAX
レーザーIMAXが通常のIMAXと異なるのはデジタル上映の規格でありながらIMAXフィルム本来の画面縦横比を再現し上映できる点です。
IMAXに対応した作品でも通常の映画館やIMAXデジタルシアターでは本来の縦横比を再現できず上下がカットされた映像になってしまいます。
ですがレーザーIMAXなら1:1.43の映像を完全に再現することが出来るので、監督の意図した本来の映像を楽しむことが出来ます。
#DunkirkMovie format guide (via @antovolk) @IMAX @dunkirkmovie pic.twitter.com/zFnkLfqm2M
— Peter Sciretta (@slashfilm) 2017年7月4日
上のようにIMAXには様々なフォーマットが存在しています。
レーザーIMAXなら”IMAX 70mm"と書かれたフォーマットの映像を楽しむことが出来ます。
しかし、IMAX対応作品が全てIMAXフィルムで撮影されているわけではありません。
そのためほとんどの作品は1:1.9になります。
それでもレーザーIMAXならより巨大なスクリーンに投影できるので、通常のIMAXシアターよりも迫力ある映像が見られます。
4Kによる高解像度を実現
IMAXデジタルシアターは2K解像度なのですがレーザーIMAXは4Kに対応しており高解像度の映像が楽しめます。
それにより大きなスクリーンにも耐えうることができるようになったわけです。
しかしレーザーIMAX全てが万能ではない
レーザーIMAXは18年11月に109シネマズ川崎と109シネマズ名古屋に導入されます。
IMAXレーザーが川崎と名古屋の109シネマズに11月23日導入。4K大画面+12ch音響 - AV Watch
しかし、上記2劇場のレーザーIMAXのスクリーンは1:1.43ではなく1:1.9となります。
通常のIMAXデジタルシアターと変わらない縦横比なので、IMAXフィルムで撮影した作品本来の映像は再現できないことになります。
現在1:1.43縦横比を再現できるのは大阪の109シネマズエキスポシティと19年7月にオープンする池袋の「グランドシネマサンシャイン」のみとなっています。
日本では大阪と東京でしかIMAX本来の映像を楽しめないということなのです。
1:1.43比率のレーザーIMAXは非常に稀有な存在です。しかし、それでも楽しみ意義があるフォーマットです。
しかし全てがIMAXフィルムで撮影されていない
この十数年で増加しているIMAX作品の大多数のはIMAXフィルムで撮影していません。
IMAXシアターはIMAXフィルムで撮影していなくてもIMAXに変換(ブローアップ)して上映することが可能です。
そのためIMAX作品なら全てが1:1.43縦横比になるわけではないのです。
殆どが1:1.9となります。
In this case, heroes do wear capes. And we’ve got up to 26% more picture to prove it. Secure your seat to experience Thor and all your favorite heroes at #MarvelStudios10Fest pic.twitter.com/Pq3ySgq7DY
— IMAX (@IMAX) 2018年8月31日
どの作品がIMAXフィルムで撮影されているか判別が必要になります。
それでも巨大スクリーンで楽しめることには変わりありません。その点は優位といえるかもしれないですね・
池袋にレーザーIMAXがオープンした際は是非その巨大さを体験してみてはいかがでしょうか。
きっと素晴らしい体験が待っていることでしょう。