『レディ・プレイヤー1』感想 これはおもちゃ箱!本気のオタク映画だ!
公開前から日本の人気キャラクターの登場などで話題となっていた『レディ・プレイヤー1』
これはスピルバーグ監督にしかできない最高の「夢が」詰まった作品
生きていてよかった!最高の映画が誕生した!
ネタバレがあります。
非の打ち所がない傑作
もはやケチの付けどころが分からないほどに完璧と呼ぶべき作品。どこにケチの付けどころがあるのか、あるなら教えてほしい。そう思えるほどの作品になっていました。
この作品には「夢」がふんだんに詰め込まれている。
様々なポップカルチャーアイコンが登場し、その中には日本のキャラクターもふんだんに詰め込まれているので日本人でよかった、日本のカルチャーに親しんでいてよかったと思える内容に仕上がっています。
あまりにも多くのキャラクターが登場するので字幕が邪魔だなと思うほど。画面の隅々に多様なキャラクターがひしめいているので映像に集中するならば吹き替え版をオススメ。
「あそこでアレいたよね?「あんなのいたんだ!」と帰り道に盛り上がること間違いなし。確認するために何度も鑑賞たくなるはず。
もはや視認することが難しいほどにキャラクターが登場する。それも一瞬しか登場しないので本当にもったいないと感じるほど。ただ重要なキャラクターは出ずっぱりとなるので、特にガンダムやアイアンジャイアントが好きな人は大活躍する場面が存分にみられるのできっと満足できるはずです。
実写とCGの境界がなくなった
この作品はVRワールド「オアシス」創設者が残した遺産を巡る戦いを描いたアドベンチャー。
オアシス内はCGで描かれているのですが、そのCGがとてつもないレベルで実写と見まがうほど。どこまでが実写でどこまでがCGなのか全く分からないレベルに達しています。
物語内でオアシスに興じる人々の感覚を実際の観客にも体験させるような映像作りになっていて、現実と虚構が交差するような独特な世界観を醸し出しています。
もはやCGと実写の境目が消え去ったと言っていいほどの仕上がり。
他の作品で何度も見たはずのカーチェイスシーンやアクションシーンもCGやカメラアングルを巧みに変更することで今までに見たことのない新鮮な体験を味わうことが出来ました。スピルバーグ監督の映像技術は改めて凄まじいものなのだなと
現実と虚構の対比
この作品は現実が辛かったらバーチャルの世界に逃げてもいい。アニメやゲームは素晴らしいものだと言うことを説いているように思えました。
そして現実は辛いかもしれないが現実でしか成しえないこともある。現実も素晴らしいという相反する二つの世界のすばらしさを同時に説いてしまうという見事なまでの柔らかな説教性も見せてくれたので、やはりスピルバーグ監督はメッセージ性の強い作品を打ち出すのが得意な監督なのだなと感じました。
「バーチャル世界もいいけど現実にもちゃんと戻れよ」というのは高橋名人の「ゲームは一日一時間」に通じる物を感じるなとか思っていたり。
感謝が止まらない
もう感想を言い始めると止まらなくなるのがこの作品。メカゴジラやガンダム、ハローキティやバットマンまで見せてくれる超贅沢な作品。
ただひたすらに感謝するしかない。こんな作品を生み出してくれてありがとうと言うしかない。本当に素晴らしい作品です。
大人が子どもに戻れる。そんな素敵な作品になっていました。
まるでおもちゃ箱をひっくり返したような作品。本当に完璧で非の打ち所がない作品です。ただひたすらに感謝感激。
ただラストにオアシス創設者のハリデーが「私の作ったゲームで遊んでくれてありがとう」という言葉がスピルバーグ監督自身の言葉のように聞こえて涙が出ました。
もしかするとこれが監督の最後の作品になるんじゃないのかと深読みしてしまった。それほどスピルバーグ監督はやり切った感を出している作品です。
これはまさに夢。そしておもちゃ箱。スピルバーグ監督が本気を出したオタク映画。こんな最高な作品が生まれてしまったんですよ…。めちゃくちゃ幸せです…。
ありがとうスピルバーグ監督!!!