【2019年版】超面白いおすすめアクション映画30選!
高い人気を誇る「アクション映画」
何も考えず単純に鑑賞できる作品も多く幅広い年代に受け入れられるジャンルです。
今回は管理人が自信を持ってオススメできるアクション映画を紹介していきます。
とにかくアクション映画が見たい!、アクション映画はあまり知らないけど興味がある、そんな人向けの記事です。
▼他にもおすすめの映画を紹介しております!▼
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2019年版おすすめアクション映画一覧
ヒート
ガンアクション映画の傑作といえばこれです。アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロなど豪華キャストが集結し緊張感に満ちた異様な作品になっています。
鑑賞していくといつの間にか手汗がにじみ息をすることすら忘れるほどの興奮に襲われてしまいました。
ガンアクションはとてつもなくリアル。リアルさを徹底的に追及しているのでドキュメンタリーを見ているかのような錯覚に陥るほどです。
まるでその場に居合わせたようなリアリズムが襲ってくるほどで銃撃の協奏曲のようなガンアクションは必見です。
ガンアクションが好きな人には是非奨めたい作品です。
ブラッド・ダイヤモンド
傭兵出身の白人でダイヤ密売人のアーチャーとソロモンが出会い争いが激化していく。
誰もが憧れる宝石「ダイヤモンド」の真実を描いた社会派作品。
ディカプリオが主役ですがヒーロー的な立ち位置ではありません。なんとダイヤ密売人という黒い役どころを演じています。
密売人らしさ溢れる粗暴さと野蛮さ溢れる演技を披露してくれるので、ディカプリオの新たな一面を見ることが出来ます。
シエラレオネで起きている真実を丁寧に描いており、ダイヤ一粒に様々な地獄が付随していることを知らしめてきます。
ただの宝石に人々の人生がかかっており、そこには少年兵すら関わっているのです。
戦闘場面も徹底したリアリズムで描かれるので、フィクションとして鑑賞することが困難になるほど。
これがアフリカの地で起きている真実なのか…と鑑賞後は愕然としてしまうでしょう。
ダイヤの見方が変わる作品です。
燃えよ!ドラゴン
カンフー映画の王「ブルース・リー」
彼の数ある名作の中からこの作品は推しておきたい。
肉体だけで魅せます。
アクション以前にブルース・リーの肉体に惚れます。彫刻のように鍛え抜かれ陰影すら感じさせる筋肉。背筋は羽のように発達しており「この体になりたい」と筋トレを始めたくなります。
そしてアクションは肉体を駆使した泥臭いものですが、キレと速さがあり破壊力が画面越しに伝わってきます。
相手を倒した後のブルース・リーがどこか悲し気な顔をするのも人間臭さがあって素晴らしいんですよね。
彼の華麗なアクションと演技力が作品に悲哀のような感情を盛り込ませています。
見るだけでも楽しくなってしまう傑作です。
リベリオン-反逆者-
ガン=カタを生み出したディストピアSFアクション。主演はダークナイトトリロジーでバットマンを演じたクリスチャン・ベール。
二丁拳銃を駆使し舞うかのようなアクションが見所。今までに見たことのないアクションで観客を圧倒してくれます。
主人公が強い。その強さに納得できる説明がなされるのもグッド。
この作品でガン=カタの魅力に憑りつかれましょう。
マッドマックス 怒りのデス・ロード
最初から最後までハイテンションで突き進む異様な作品。
異常なまでの熱量で観客をボッコボコに殴ってきます。アクションで押し通しながらもしっかりとメッセージ性も確立されています。
近年類を見ないほどに娯楽性が高いのに、脚本もきっちりと練りこまれている完璧なまでの作品。
まさに事件。これは見る事件なのです。
ボーン・アルティメイタム
ボーン三部作の最終作。物語がとてつもない緊迫感に満ちており、手振れを多用した臨場感ある撮影がリアリティを格別なものにしています。
アクションシーンのキレは映画史上最高峰といってもいいのではないのでしょうか。
瞬きが出来な程のスピード感とキレで心拍数が上がること間違いなしです。
ザ・ロック
脱獄犯とFBIがタッグを組む異色の作品。
ショーン・コネリーが脱獄犯を演じており、それが非常に味わい深いキャラクターになっています。
休み間もなく物語が進んでいくので、あっという間に時間が過ぎてしまう作品。
これぞ娯楽作と言わんばかりの楽しさに包まれており、肩の力を抜いて楽しめるアクション映画になっています。
ジョン・ウィック
キアヌ・リーブス主演のアクション映画。
殺し屋ご用達のホテルや武器屋、仕立て屋が出てくるので中二病がくすぐられます。
アクションのキレは抜群で笑えるほどアクションが飛び出してきます。アクションてんこ盛りでまるでアトラクションです。
最初から最後までアクションで押し通してくるので鑑賞後は心地よい疲労感が襲ってくることでしょう。
ダイ・ハード
大企業の高層ビルを占拠した武装集団とたった一人で戦う男を描いたシンプルな作品。
スタローンやシュワちゃんのようなマッチョではない、どこにでもいそうな男が武装集団とガチンコで戦っていく姿には手汗が滲みます。
作品そのものの作りは一見シンプルですが、スピード感がありストーリーの構成は緻密で伏線も巧みに張られておりサスペンス的緊張感を持っています。
アクション映画の傑作と言えばこれです。
ドラゴン・キングダム
香港映画界のスーパースター"ジャッキー・チェン"と"ジェット・リー"が奇跡の共演を果たした作品。
製作はハリウッドなのですが香港映画愛に溢れています。お馴染みの修行シーンと成長がしっかりと盛り込まれおりハリウッド発の香港映画といった趣。
ファンタジーの荒唐無稽さを勢いで押し通してしまうのもこれまた香港映画臭さ満載。ジャッキーVSジェット・リーの戦いもあり、まさに夢に満ちた作品。
ハリウッドがここまで香港映画を理解していることに驚かされる作品でもあります。
ザ・レイド
インドネシア映画は知らない人も多いでしょう。どんな作品があるのかイメージがわいてこないと思います。
この作品はインドネシアで製作されたノンストップアクション大作です。
ひたすらアクション。バイオレンス描写もあり、暴力性の高い作品になっておりインドネシアから海を超えてとてつもない熱を感じました。
アジア映画でも香港のカンフーや日本のアクションとは全く異なり血生臭さが伝わってくるので、見る人によっては嫌悪感を抱くかもしれません。
それほどリアルな戦いを描いています。
アクションと言うよりも本当の殺し合いを見ているような殺気に溢れており、インドネシア映画に対する強烈なカルチャーショックを覚えることでしょう。
キャラクター描写が淡泊に感じたりするかもしれませんが、それを補ってもまだ余りある強烈なエネルギーを秘めている驚異の作品です。
コマンドー
唸る筋肉!弾ける筋肉!全編にわたってシュワルツェネッガーの雄々しい筋肉がさく裂する筋肉アクション!
これぞ古き良きハリウッド!な作品です。
物語も単純明快。シュワちゃんが悪をばっさばっさと倒していくだけ。
そんな明快さが時に笑いを生む場面もあり、作風は至ってシリアスなのにちょっとしたアクションコメディのような雰囲気も纏っています。
非常に楽しい作品でまさにシュワちゃんアクションの金字塔です。シュワちゃんの前ならどんな敵でもイチコロなのですよ。
キングスマン
チンピラとの喧嘩で逮捕されてしまった青年エグジーがキングスマン候補にスカウトされ試験を受けることになる。
イギリスらしいスタイリッシュさと下品さを兼ね備えたブラックコメディ的なアクション映画です。
アクションシーンは割とグロテスクなのですがギャグ調に演出されているので自然と笑えてしまいます。
同じくイギリスのスパイを描いた007シリーズを意識したネタもあり、下品さも相まって007へのアンチテーゼ的な作品になっています。
イギリス紳士のマナーを学べるシーンもあり、楽しめながら学べる一石二鳥?な作品だったりします。
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ラッシュアワー
しかし彼を快く思わないFBIはロス市警に監視を依頼。停職中だったカーターに白羽の矢が立つ。
東洋人とアフリカ系の異色刑事コンビで送るドタバタアクションコメディ。
二人の息がぴったりと合った掛け合いが楽しく漫才を見ているかのような感覚になります。
テンポも軽快でジャッキーのアクションも香港時代とそん色ないキレを見せてくれるので、ハリウッドの笑いと香港アクションが見事に融合した奇跡の作品です。
本当に楽しい時間を過ごせてしまう娯楽作。香港と違った顔を見せるジャッキーも見どころです。疲れをいやすにはもってこいの作品です。
るろうに剣心 京都大火編
実写るろうに剣心シリーズ第二弾。
日本映画らしからぬ壮大なストーリーと映像表現が魅力の一本。
殺陣も軽やかでまるで踊っているかのように見えてしまうほどです。日本の若手俳優を揃えながらもここまでしっかりとした殺陣を見せてくるなんて!と興奮しっぱなしでした。
壮大な脚本とキレのある殺陣が素晴らしい一作。時代劇としても漫画の実写版としても大成功と言っていい作品です。
エクスペンタブルズ
スタローン、ステイサム、ジェット・リーなど豪華キャストが共演。
シンプルな筋書きと泥臭い男臭さ溢れるアクションが展開されるので1980年代アクションの匂いが強烈に伝わってきます。
何も考えなくても楽しめてしまう懐かしい雰囲気に彩られたアクション映画の王道。
ボーダーライン
メキシコ麻薬カルテルとの戦いを異常なほどのリアリズムと緊張感で描いた作品。
作品はかなり静かな作りです。そのおかげで不意に起こる銃撃戦で驚かされてしまい、まるで劇中の世界に自分が存在しているかのような錯覚を覚えてしまうほど。
これがメキシコで今も起きている現実なのかと考えると本当に恐ろしいです。
メキシコの今を緊迫感に溢れた演出と生半可ではない恐怖すら感じさせる脚本で描いた衝撃作。
鑑賞後はとんでもなく疲労してしまうことでしょう。
スピード
爆弾を仕掛けられたバスを舞台にタイトル通りのスピード感に満ちた作品。
時速80kmを下回ると爆発してしまうという緊張に満ちた設定と矢継ぎ早に起こる危機に頭脳で対応していく頭脳戦が見所。
設定に頼りすぎず先の読めない巧みな脚本と頭脳戦で見ているうちに心拍数を高めてくれます。
全編ノンストップ。タイトルに偽りなし。キアヌ・リーブスの魅力が全開になった魅惑のアクション映画です。
96時間
父が娘を取り戻すために戦う。それ以外には何も余分なものがないシンプルさが売り。
敵を見つけて痛めつける。それだけなのに演出が上手いおかげで程よい緊迫感を孕んでおりかなり見ごたえがあります。
往来のアクションスターのようなスーパーヒーロー的無双感はあまり感じさせないリーアム・ニーソンの程よい人間臭さも魅力。
しかしながら敵と戦う時は超強い。最強なのにやっぱりどこか人間臭い。そんな巧みな演技力を見せつけるリーアム・ニーソンはやっぱり凄い。
007 カジノ・ロワイヤル
資金を失ったル・シッフルは資金を稼ぐためにカジノのポーカーに参加しボンドと対決する。
ダニエルクレイグ主演の6代目ジェームズ・ボンド第一作。
コメディな側面は一切なく、とんでもなくハードな内容になっています。
シリーズお馴染みのボンドガールとのロマンスなどしっかりと盛り込まれておりながら、疲労感が襲ってくるような緊張に満ちたポーカー勝負が見所です。
往来のボンドのようなヒーロー感は無く、生身の人間として描かれているので彼の感情に変化に心を打たれることでしょう。
超ハードな一作。全身が疲労し汗が噴き出すこと間違いなしです。
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
ミッション:インポッシブルシリーズ第四弾。
世界一高いビル"ブルジュ・ハリファ"をよじ登る場面や砂嵐内でのカーチェイス、常にイーサンらの先を行く敵…。映像と物語の両方が先を全く見せてくれないのでとてつもない緊迫感が襲ってきます。
テンポが非常によく進むのですが、それなのに先が全く読めないので心拍数がどんどんと上がっていきます。
スパイアクションのだいご味が詰まっています。
ミッション:インポッシブルシリーズの解説はこちら!
カンフー・ヨガ
ジャッキーチェンが考古学者を演じていますが知的な雰囲気がほとんどないいつも通りのジャッキーアクション映画です。
中国とインドの合作映画なのですが、それを全く感じさせないほどにいつものジャッキー映画です。
いつもの格闘アクションあり、カーチェイスあり、笑いありでいつも通り安心して鑑賞できるハチャメチャ作品。申し訳程度にインド映画っぽさもあります。
ランボー
山中に立てこもりをはじめたランボーは州兵や警察と戦い始める。
スタローン主演のアクション映画。
戦場を舞台にしたわけではないのですが、戦争映画のような強いメッセージ性を持っています。
ランボーの悲哀と哀愁をスタローンが凄まじい演技で見せつけてくるので、戦争とは一体何だろうか?と考えさせられてしまいます。
バトル・ロワイヤル
実録ヤクザ映画などで手腕を発揮してきた深作欣二監督が放つ中学生が殺しあう衝撃の作品。
ビートたけしの異常な演技や、今では第一線で活躍する俳優陣たちの若き日を拝められます。俳優陣のギラついた演技が殺し合いという極限空間のリアリティを強めています。
殺し合いが主軸ですがどこか青春映画のような爽やかな空気を時折感じさせる異様な作品です。
こんな作品は二度と作れないでしょう。
少林サッカー
香港発の超サッカーアクションムービー。
少林寺拳法を駆使したど派手なサッカーが繰り広げられます。あまりにも派手でやりすぎなため笑ってしまうこと間違いなし。
極限まで突き抜けてしまった作品。本当にやりすぎなので初めて見たときは戸惑うかもしれません。
それほどやりすぎなんですよね。やるならとことんやるという香港映画の底力を見せつけられます。
トゥルーライズ
シュワルツェネッガー×ジェームズ・キャメロンのビッグコンビが放つアクション超大作!
このタッグからターミネーターのようなハード作品を想像するでしょうが、ふたを開けてみると実はコメディアクションなのです!
パパは超エリートスパイ。実は家庭ではダメなパパ扱いされている。そんなパパが家族を守るために戦う姿に興奮しないわけがありません。
ドタバタ感満載で王道なアクション映画とは異なるハラハラ感を味わえ、時に笑える素晴らしい作品です。
キル・ビル
タランティーノ監督が放つバイオレンスアクション。
日本も舞台の一部になっており千葉真一や栗山千明などの日本人俳優も登場。しかし、日本の描写はヘンテコ。
全編通してアクがとんでもなく強く、バイオレンス作品なのにどこか笑えてしまいます。ヘンテコ日本や面白いほどに飛び出してる血飛沫、妙に多いアジア映画の小ネタなどが見どころである本作の魅力でもあります。
ちょっとどころじゃないクレイジーな作品。イカすとしか言えません。
トランスポーター
彼は依頼品を絶対に空けないルールを課していたが、ある時そのルールを破ってしまう。依頼品は何と美女だった…。
どんな依頼でも必ず時間厳守にこなす華麗な運び屋が主人公。主演はジェイソン・ステイサム。
例え依頼人が銀行強盗であっても職務をこなすのですが、闇社会の人間といったダークさはほとんどなく寡黙ながら情に厚い男に描かれています。
カーアクション、ガンアクション、格闘アクション、様々なアクションを盛り込みユーモアすらも盛り込む娯楽性全部乗せな作品。
ジェイソン・ステイサムがとにかくかっこよく見える魅惑の作品です。
酔拳
ジャッキー・チェンの日本劇場初公開作品。
全編笑えるコメディアクション。スポ根的な成長物語も描かれており、香港映画のお約束が既に確立された作品です。
努力は報われることを描いた教育的側面もあり、まさに香港娯楽映画の王道を行く作品と言えるでしょう。
見ているだけで楽しく、修行したくなること間違いなし!
TAXi
ダニエルは連続銀行強盗事件に協力する代わりにスピード違反を見逃す約束を取りつける。
フランスからやってきたカーアクション。
スピード狂の主人公が見せつける爽快で豪快なカーアクションはハリウッド作品に引けを取りません。
笑いもあり全編にわたって楽しい気持ちにさせてくれるので肩の力を抜いて楽しむことが出来ます。
フランスのアクション映画も侮れない!痛快な娯楽作です!
まとめ
おすすめのアクション映画を紹介しました。
一言でアクションと括ってもは多種多様です。
単純に楽しめる作品から社会派までそろっており中々に侮ることが出来ません。
この中から好みの作品が見つかれば幸いです。
アクション映画をみて気分を変えましょう!
ミッション・インポッシブルシリーズ解説まとめ!これまでの作品や世界観をおさらい!
【2018年8月12日更新】
いよいよ最新作『ミッション・インポッシブル フォールアウト』が8月3日に公開されます。
1996年から続く人気の高い一大スパイアクションシリーズなので注目している人も多いのではないのでしょうか。
しかし、どんな作品があって誰が出ているのかわからないという人も多いと思います。
そこでこの記事では以下の疑問点について解説していきます。
1.ミッション・インポッシブルシリーズとはどんな作品か?
2.出演キャラと俳優は誰?
3.各作品はどんなもの?
気になる点を抑えて最新作を楽しみましょう!
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【ネタバレ感想】熱く滾る王道!『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄』
週刊少年ジャンプで高い人気を誇り2016年にはテレビアニメ化された『僕のヒーローアカデミア』が映画化されました。
王道を貫き、少年少女の成長を描いた人気作。
映画版もしっかりと王道を貫いており熱く滾る、そしてなぜか涙がこぼれそうになる、心に残る作品になっていました。
夏興行の大本命と呼んで過言ではない作品です。これぞジャンプ!という熱を感じさせる素晴らしい内容でした。
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作品紹介・あらすじ
2014年から週刊少年ジャンプで連載されている堀越耕平作の『僕のヒーローアカデミア』初の映画版。
全人類の8割以上が何らかの特殊能力"個性"を持つ時代。
個性を使って犯罪を行うヴィランと個性を使って人々を助けるヒーローが存在する。そんなヒーローに憧れる少年緑谷出久(通称デク)は無個性故にヒーローになることを諦めかけていた。
ある時、ナンバーワンヒーロー"オールマイト"と出会い、ヒーローの素質を認められ彼の個性"ワン・フォー・オール"を継承する。
個性を得たデクはヒーローになるためにヒーロー輩出の名門校雄英高校へと入学しヒーローへの道を歩んでいく。
映画版は本編の期末試験後を描いています。
デクはオールマイトと共にI・アイランドで開催されるI・エキスポに招待される。
I・アイランドの厳重な警備システムがヴィランに乗っ取られてしまう。オールマイトも拘束され、窮地に立たされたデクたちはシステムを解放するためにヴィランと戦うことを決意する。
初心者も安心の設計!
テレビ、漫画の映画版と言えば原作やテレビシリーズを視聴していないとキャラ・物語の関係性や設定が分からなかったりすることが多々あります。
本作では冒頭で世界観やキャラの説明が入るので初心者でも安心して鑑賞することが出来ます。
説明も長くてくどいものではなく、物語の邪魔にならない程度のコンパクトさに納められています。
原作が進むと初期の頃がおぼろげになりがちですし、改めておさらいすることで原作既読の方でもキャラクターへの感情移入がよりしやすくなっているように感じられました。
物語も原作の空白期を描いていますが、原作を知らなくても楽しめる完全オリジナルストーリーなのでこれも初心者には非常に安心できる要素です。
全く何も知らなくても一本の映画として楽しめる。まさに理想の作品です。
シンプルながらも熱い物語
物語は非常にシンプルな構造。
I・アイランドがヴィランに乗っ取られてしまい、オールマイトらヒーローも拘束されてしまう。
まだヒーローではないデクたちが島と人々を救うために行動するという内容です。
前半はキャラクター紹介的な要素が強く、物語はあまり大きな動きを見せません。
これは前述のように初心者や往来のファンを楽しませる要素でしょうか。物語が進展しない前半は少し退屈に感じたのでそれが残念な点です。
ですが、後半はその鬱憤を吹き飛ばしてくれるかのような爽快感と軽快なテンポで物語が恐ろしい速度で進んでいきます。
ヴィランと戦うデクたちの怒涛のアクション、各キャラクターの持ち味を十分に生かした非常に見ごたえのあるバトルシーンが展開されまさに少年ジャンプを感じさせる熱い戦いが展開されます。
ただ単に個性をぶつけて敵と戦うのではなく、互いに連携しながら戦ってゆく姿はジャンプの三原則の一つ"友情"を強く感じさせるものでした。
バトルシーンを中心に物語は展開されますが、人々を救うために走り続けるデクたちの姿に気づけば心の中で応援している自分がいました。
これがジャンプ!とシンプルながらも手汗が滲み出てくるほど熱い展開でした。まさに王道のバトルアニメ!
後半の怒涛の展開は滾りまくりました。
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誰でもヒーローになれることを伝えている
本作のテーマは原作から引き続き"ヒーローとは何か?"です。
オールマイトのようにたった一人で敵に立ち向かい人々を救う。それは皆が想像するヒーローの姿そのものです。
しかし、デクたちはヒーローではない。でも、デクたちしか人々を救えない状況に追い込まれてしまう。
そんな時、本物のヒーローならどうするのか?と問いかけてくるわけなのです。
ヒーローとは困った顔をした人を助ける物。それがヒーローだとデクは考えています。
だからこそ、ヒーローではないが人々を助けるという決意をする。
困った人を助けるのがヒーローだと言うことを彼は信じているから動くのです。
ヒーローとは何か。その答えを作中でしっかりと提示しています。その答えの示し方に説教臭さは一切ありませんでした。それが本当に素晴らしいと感じた点です。
物語の流れを一切損なわない巧みな演出に感嘆させられます。
そして、本作の素晴らしい点はもう一つあります。それは誰もがヒーローになれるということを伝えている点です。
ヴィランと戦うのは個性を持ったデクたち。では個性を持たないとヴィランとは戦えないのか?ヒーローにはなれないのか?「そんなことはない」と本作は言っているのです。
特殊能力を全く持たない無個性の少女メリッサが物語の重要な役どころを担います。
彼女がいなければ物語が成り立たないほどの活躍を見せてくれます。
能力の有無に関係なくそれぞれに何らかの役目がありヒーローになれるということをきっちりと示しているんですよね。
特殊能力を持つ人々を描いたヒーロー作品ながらも特殊能力を持たない人の活躍も存分に描いているのは本当に上手いと感じました。
現実世界は無個性の人しかいません。それでもヒーローになれることを伝えてきているので、映画を観にきた子どもたちの心にメッセージはしっかりと届いたはずでしょう。
たとえ一人では無理でも、皆と手を合わせればヒーローになれるというのも、キャラクターたちの連係プレイで描いているので、まさに教育的な作品です。
ジャンプらしい、友情と勝利がしっかり描かれていて、そして誰でもヒーローになれるというメッセージ性もしっかりと盛り込まれており、夏にぴったりの作品になっていました。
鑑賞すれば夏の思い出になること間違いなしです。
原作を知らなくても楽しめる親切な設計なので、今夏おすすめの一作です!
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』感想 傑作、ここに誕生
ミッション:インポッシブルシリーズ。
それは不可能の連続。
撮影中に骨折し、航空機から低酸素状態でヘイロージャンプ(高高度降下低高度開傘)を行い、ヘリにしがみつく…。
そんな不可能の数々を宣伝文句に登場した『フォールアウト』
不可能を実現してくれました。ミッション:インポッシブルシリーズ、いや映画界にとてつもない事がおきてしまったのです。
ミッション:インポッシブルシリーズにまたしても傑作が誕生してしまいました。
どこにケチをつければいいのか分からない…。それほど凄まじい完成度を見せつけてくれたのです。
単純なスパイアクションの領域を逸脱し映画史に名を刻むことは間違いなしの『フォールアウト』
これはもはや事件です。
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作品紹介・あらすじ
トム・クルーズ主演の人気スパイアクションシリーズ第6弾。
シンジケートのボス"ソロモン・レーン"により世界が崩壊の危機にさらされる。
彼はプルトニウムを奪い核爆弾の完成をもくろんでいた。無政府主義を貫き、国家の崩壊をもくろむソロモンの野望を阻止するためにイーサン・ハントのチームが動き始める。
監督は前作に引き続きクリストファー・マッカリー。
CIAから派遣されるエージェント"オーガスト・ウォーカー"役をスーパーマンなどで有名なヘンリー・ガヴィルが演じています。
瞬き禁止!壮絶アクションの連続!
シリーズも6弾目となり、そろそろマンネリの時期に突入するかと思われたものの、第4作『ゴースト・プロトコル』から一気に盛り返し、前作『ローグ・ネイション』ではサスペンス要素が高まり観客に新鮮味を与えてくれました。
本作では再びイーサン・ハントにスポットを当てた物語になっており、体を張ったアクションで観客を緊張の渦中へと落とし込んでくれます。
低酸素状態でのヘイロージャンプをやったかと思えば、ヘリからぶら下がったり、ビルからビルへと飛び移るなど、人間技とは思えないアクションで観客を魅了してくれます。
ビルからビルへ飛び移るアクションのおかげで骨折する大けがを負うなど、演技もインポッシブルの連続。
ここまでやるのか?大丈夫か?と撮影の裏側を知ると心配になりますが、完成した映像ではそんなことを一切感じさせません。
衰えない、全く衰えないトム・クルーズ。あまりにも凄すぎる…。
ゴースト・プロトコルのようにクレムリンが破壊されるような派手な爆破などはほとんどなく、格闘やカーチェイスによるアクションが主体です。
カーチェイスは目眩がするような疾走感。パリ市街でのチェイスシーンは多数の車両が行きかっており非常に情報量が多いのですが、撮影と演出が上手いおかげで画面はとてつもなくスッキリと見やすくなっています。
下手なアクション映画だと画面が込み入りすぎてしまい俳優陣の動きが全く分からなくなり作品に集中できないことが発生します。
フォールアウトではチェイスシーンにおける情報量の多さを全く感じさせず、逆にコンパクトにすら見えてくるほどでした。
アクションの見せ方がとてつもなく上手いので脳が処理落ちすることがありません。
格闘アクションも東洋武術を思わせるキレのある美しい動きを見せてくれるのでうっとりとさせられてしまいます。
全てのアクションが瞬き禁止。これほど見やすく分かりやすいアクションを作られるなんて!と驚愕させられる事間違いなし。
もはや神業というしかありません。
先の読めない緻密な脚本
さて、単純にアクションを楽しむだけでももう大満足なフォールアウトなのですが、今回は脚本が異常なまでに練りこまれており、異様な面白さを見せつけてくれます。
今回は奪われたプルトニウムから作られた核爆弾の使用を阻止するストーリー。
一見単純に見えますが、全く先が読めませんでした。
核テロを阻止する方法が複雑怪奇であり、そこに様々な人物の思惑が入り乱れるため一体何が起きようとしているのか分からない。
あまりにも脚本が複雑すぎて困惑してしまう寸前にまで追い込まれます。こんな入り組んだ脚本を本当にきれいに片づけることが出来るのだろうか、と不安が入り混じるほどです。
その不安や困惑すらも計算のうちなのでしょう。
緻密に練られた脚本はもはや複雑な機械を組み立てるための設計図のように、一見すると何が何だか分からないのですが、完成した瞬間の快感はとてつもないものです。
フォールアウトもそれと同じ。真相が明らかになった時、電流が走ったような快感と驚きが襲ってくるのです。
緻密でミステリアスな脚本、派手ながらも見やすいアクション、そしてシリーズらしいチームプレイ…。これらの要素が融合することでフォールアウトは完璧な作品になったのです。
どこにケチをつければいいのか分かりません。
傑作が誕生してしまいました。
これは映画史に残る作品です。
絶対に面白いおすすめの怪獣映画ベスト20!
世間はにわかに怪獣ブーム。怪獣映画は数が膨大すぎてどれを見ていいか分からないという人も多いと思います。
そんな怪獣映画初心者のために今回はオススメの20作品をランキング形式で紹介していきます。
邦画洋画問わず、怪獣映画のオススメを徹底紹介していきます!
大暴れする怪獣の世界へと飛び込みましょう!
- 20位 ゴジラVSビオランテ
- 19位 キングコング
- 18位 ランペイジ:巨獣大乱闘
- 17位 キングコング:髑髏島の巨神
- 16位 フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
- 15位 ガメラ 大怪獣空中決戦
- 14位 トロールハンター
- 13位 小さき勇者たちガメラ
- 12位 GODZILLA 決戦機動増殖都市
- 11位 ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃
- 10位 パシフィック・リム
- 9位 モスラ対ゴジラ
- 8位 グエムル -漢江の怪物-
- 7位 シンクロナイズドモンスター
- 6位 ゴジラ対ヘドラ
- 5位 GODZILLA(2014年版)
- 4位 空の大怪獣ラドン
- 3位 クローバーフィールド/HAKAISHA
- 2位 ガメラ2 レギオン襲来
- 1位 シン・ゴジラ
- まとめ
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20位 ゴジラVSビオランテ
ゴジラとゴジラ細胞から生まれたビオランテの戦いを描いた作品。
ゴジラとバラと人間の細胞を融合させて生み出されたビオランテ。生命工学の暴走を描いており、単純な怪獣映画とは一線を画すものになっています。
ゴジラ掃討作戦も論理的に組み立てられており、登場する兵器は架空の物が多いのですがかなり納得度の高い内容になっています。
生命とは何か。普遍的なテーマを深く掘り下げた作品です。
19位 キングコング
世界の怪獣映画に影響を与えた歴史的作品。
日本の着ぐるみと違いストップモーション(コマ撮り)で制作されていますが、滑らかな動きと合成技術が怪獣達の実在性を高めています。
モノクロでストップモーションなのに現代の映画よりも濃密な時間を体験させてくれることでしょう。
怪獣映画だけではなく映画を語る上では欠かすことのできない作品です。
18位 ランペイジ:巨獣大乱闘
ドウェインジョンソンことロック様VS怪獣!
あのロック様が遂に怪獣映画出演。動物たちが巨大凶暴化しシカゴで大暴れ!
ハリウッドの怪獣と言えばミサイルで死ぬ印象がありますが、本作ではそんな心配は一切ありません!
ミサイルを受けてもへっちゃら!ハリウッド怪獣への印象が覆ります。
ハリウッドのVFXで大暴れする大怪獣たちがみたかった!
ただ新鮮味はあまりないのが少しばかり残念。
17位 キングコング:髑髏島の巨神
ゴジラとキングコングが激突するモンスターバース第二弾。
キングコングが登場。髑髏島という架空の島を舞台にキングコングやスカルクローラーなどの怪獣が激突します。
怪獣達の暴れっぷりとそれに翻弄される人間の物語。
人間がどれほど小さな存在なのかを痛いほどに知らしめてくれます。
強大な力を前に人間は成す術がなく、自然に対抗することは不可能だということをしっかりと描いている説教性もあり、娯楽大作ながらもかなり考えさせられる物語になっています。
色々と言いつつも神々しく描かれるキングコングがとにかくかっこいい作品です!
16位 フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
進撃の巨人に通じるような人型巨大怪獣が暴れまわる作品。
とにかく恐ろしい作品です。怪獣達の見た目も行動も恐ろしい。ホラーのような雰囲気を醸し出しています。
東宝特撮でも人気の兵器メーサー車が初登場した作品。高度なミニチュアと合成技術により現代のCG大作映画に見劣りしない完成度を誇っています。
あのブラッドピットも衝撃を受けた作品です。
15位 ガメラ 大怪獣空中決戦
平成ガメラ第一作。緊迫のガメラVSギャオス!
昭和シリーズの設定をリセットし、ガメラの出自を新たに描いた作品。
ガメラとギャオスをどう処理するのかという日本政府や自衛隊の動きといったこれまでの怪獣映画ではおざなりにされがちだった現実感を極限までに高めており、怪獣映画を新たな高みへ押し上げた作品です。
ここから怪獣映画の歴史は変化したと言っても過言ではないほど重要な作品。
14位 トロールハンター
ノルウェー発!伝説は存在した!
トロールを調査する学生が撮影したビデオという設定の疑似ドキュメンタリー。
緊張感あふれる物語がトロールの存在が現実のもののように錯覚させてくれます。
小出しにされる情報とトロールの姿に惑わされてしまい、いつの間にか物語の虜になっていることでしょう。
発想の勝利。こんな怪獣映画が作れたノルウェーには脱帽です。
13位 小さき勇者たちガメラ
ガメラ復活!少年とガメラの絆を描いた作品。
平成ガメラ三部作のようなハードSFな側面は鳴りを潜め、少年とガメラの交流を徹底して描いています。
子どもが体験する夢のような物語でこれぞジュブナイルといった感じになっています。
家族で楽しめる、夏にぴったりの怪獣映画。幻想的な物語に浸ってみてはいかがでしょうか。
12位 GODZILLA 決戦機動増殖都市
アニメゴジラ第二章。
300mのゴジラとメカゴジラの決戦が描かれる作品。メカゴジラへ予想外の形で登場するので度胆を抜かれます。
設定が練りこまれており、ゴジラ討伐作戦も面白く、キャラクターも深く掘り下げられています。
会話劇も多い作品ですが、脚本が面白く無意味なセリフが少ないので飽きることなく鑑賞することが出来ます。
ただ画作りはかなり単調なのでそこが残念なポイントです。
11位 ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃
凶悪!白目のゴジラが大進撃!
ゴジラシリーズの中でも特殊な造形で人気の作品。凶悪な白目ゴジラが都市を蹂躙し、モスラとキングギドラが迎え撃つ。
重厚な物語と共にゴジラがシリーズでも屈指の凶悪さを見せつけているので震えあがることでしょう。
全てが濃い作品とてつもないゴジラ映画です。
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10位 パシフィック・リム
正義のロボットVS悪の怪獣!ハリウッドにやられてしまった!
地球上に突如現れた怪獣に対抗するため開発された巨大ロボット『イェーガー』。
人類と怪獣の戦いをただひたすらに描いただけなのですが、これがとてつもなく面白い!
見るだけで童心に帰ることができます。こんな映画が見たかった!と歓喜すること間違いなし!
9位 モスラ対ゴジラ
ゴジラシリーズ第四弾。
人気怪獣モスラとゴジラの戦いを描いています。
小美人をビジネスに利用する極悪人間が描かれており、恐ろしいのは怪獣だけではないことを伝えています。
ゴジラもシリーズで屈指の凶悪さを誇っており、特撮シーンも見応えが抜群です。
8位 グエムル -漢江の怪物-
韓国が放つ怪獣映画。
漢江に現れた謎の怪獣に娘をさらわれた一家を描いています。
韓国が抱える問題が見えてくる作品です。怪獣映画らしい破壊シーンはあまり多くないのですが、その代わりアクションシーンが多く見応えは抜群。
サスペンス要素も強く、怪獣映画というよりは社会派の印象が強い作品です。
韓国映画としても屈指の面白さを誇る作品なので必見です。
7位 シンクロナイズドモンスター
低予算で制作された洋画怪獣映画。主演はなんとアン・ハサウェイ。
韓国ソウルに現れた怪獣とアメリカに住む女性の動きがシンクロしてしまうという奇想天外さ。
怪獣が出てくる時間は少ないため破壊シーンも少ないのですがしっかりと破壊を感じさせてくれる巧みな演出に脱帽させられます。
低予算ながら発想の勝利で高品質な怪獣映画になっています。
6位 ゴジラ対ヘドラ
公害問題が深刻化していた時代に製作された作品。
公害をテーマに公害怪獣ヘドラとゴジラの戦いを描いています。
当時の公害問題がどれほど重大だったのかが垣間見えてきます。歴史の一ページをのぞき見るかのような作風で、かつての日本の暗澹さを知ることができます。
歴史の勉強にもなりますがゴジラ映画の中でも特殊な雰囲気をまとった作品。
現代から見てもアバンギャルドな作風が魅了してきます。
5位 GODZILLA(2014年版)
日本のゴジラをハリウッドでリメイクした作品。リメイクと言いつつも物語は完全オリジナル。
アメリカを舞台にゴジラと二体のMUTOが激突。
ゴジラはしっかりとゴジラになっており口から火を噴きハリウッド映画ながら日本的な怪獣プロレスが描かれています。
日本版へのリスペクトが強く感じられる作風で、ゴジラが力強く描かれており旧来のファンも大満足できることでしょう。
もちろん、ゴジラを知らない人でも人間ドラマがきっちりと描かれており、ハラハラ感を楽しめます。
ゴジラ映画の入門もってこいの作品です。
4位 空の大怪獣ラドン
空飛ぶ翼竜怪獣ラドンのデビュー作。東宝怪獣の中で知名度、人気共に高い怪獣です。
物語は分かりやすい怪獣映画フォーマットですが、ミニチュアが見所。
1956年にこれほど緻密で現実と錯覚するようなミニチュアと合成技術があったことに驚かされてしまいます。
怪獣映画の歴史のみならず日本映画の歴史を伝える作品です。古い作品ですがテンポが良いので非常に楽しい作品ですよ。
3位 クローバーフィールド/HAKAISHA
洋画(ハリウッド)怪獣映画の名作。
怪獣が出現したニューヨークを舞台。映像は逃げ惑う人々の手持ちカメラの視点。いわゆるPOVなので今までの怪獣映画にはないリアリティがあります。
怪獣映画に新しい視点を持ち込んだ作品。こんな怪獣映画が見たかった!と思わせてくれます。
ただし手持ちカメラ視点なので手振れがひどいため人によっては酔うかもしれません。
2位 ガメラ2 レギオン襲来
宇宙怪獣レギオンと地球の守護怪獣ガメラの戦いを描いた作品ですが、徹底されたリアリズムが魅力です。
レギオンの出現に自衛隊はどう対処するのか、なぜ怪獣が都市部を襲うのかといった疑問点へ真摯に向き合い答えてくれます。
怪獣対決ものながらプロレス的な雰囲気はありません。練られた脚本がとてつもなく面白く、様々な事象を事細かに解説してくれるので物語は説得力を持っています。
平成ガメラシリーズ2作目ですが、これから見ても大丈夫です。前作の知識がなくても楽しめる作品。
1位 シン・ゴジラ
怪獣映画の最高傑作。全てが予想外。物語のテンポ、リアリティ、全てが完璧に近い作品です。
現代の日本を舞台にゴジラが出現した場合を徹底的にリアルシミュレートした作品。専門用語も多く飛び出してくる情報量の多さに圧倒されること間違いなしです。
初めてみた場合は作品の強大さに圧倒されることでしょう。「凄い物を見た」としか言えなくなります。
それほど凄まじい勢いと熱を帯びた作品。怪獣映画、いや日本映画屈指の傑作と言える作品です。
まとめ
怪獣映画は多種多様です。単純に怪獣バトルを描いた者から社会的なメッセージを込めたものまで幅広く存在しています。
怪獣映画は子ども向けと思っている人も多いと思いますが、その偏見を捨てて一度鑑賞してみてください。
きっと怪獣映画への見方が変わるはずです。怪獣映画も怪獣映画は凄いジャンルなんですよ。
『未来のミライ』ネタバレ感想 全く共感できないよコレ・・・
『バケモノの子』に続く3年ぶりの新作『未来のミライ』が公開されました。
夏の風物詩となった細田守監督最新作。前作『バケモノの子』がいまいちノレなかったので今回はどのような物を見せてくれるのか不安を抱きつつ鑑賞しました。
やはり、今回もノレなかった…。というか共感できないことが多すぎる…。
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作品紹介・あらすじ
甘えん坊の男の子『くんちゃん』に妹がやってくる。妹は『未来』と名付けられる。
今まで両親の愛情を一身に受けてきたのに、両親は妹にかかりっきりとなりくんちゃんは嫉妬してしまう。
そんなくんちゃんの元に不思議な出来事がたくさん起き始める。
監督はヒットメーカーの細田守。原作、脚本も担当。
声優陣に初挑戦となる上白石萌歌、星野源、麻生久美子や福山雅治が参加。
主題歌は山下達郎。
共感できる要素が見当たらない…
今回もノレませんでした…。全く共感が出来ずに非常に困る…。
物語はオムニバス的。妹がやってきたくんちゃんがどうにかして両親の気をひこうをとするもののことごとく失敗してしまう。庭に出ると不思議な事が起きてしまう。飼い犬のゆっこが人間の姿になっている、成長した妹の未来が現れる、曾祖父の若い時代へと飛ばされてしまう。
そんな不思議な現象が何の説明もなく発生します。
唐突の連続なんですよね。説明なしに不可思議なことが起きるのはどこか静謐とした文学的ファンタズムを感じさせます。しかし、それを繰り返すばかりなので起承転結らしい締まりが一切なく、物語の波がどこにあるのかイマイチつかめませんでした。
そして、物語の中核を担う肝心の家族像が最も共感できなかった。
横浜に一軒家と自家用車を持ち、自宅で仕事が出来る夫と飼い犬がいる家族。それが普通の家族のように描かれているのも引っかかりました。
子どもを持つ親の大変さと子どもの奔放さを描きたかったのでしょうが、家族の生活様式が一般よりも上流のように見えてしまい、今の時代からするとかなり浮世離れしているように見えてしまい、物語の真実味をかなり削いでいるように感じました。
おかげで今の時代の普遍的な家族像ってどういうものなのかと考えてしまい物語に集中できなくなる始末です…。
本作のテーマは『家族』と『自分とは何か』なのですが、家族も共感できない理想像のようなものを見せつけられ、後者のテーマも終盤で唐突に盛り込まれたような印象を受けてしまい、全体的にまとまりがない。
結局終始ノレずじまい。親の気を惹こうとするくんちゃんの行動も理解できるのですが、やりすぎに感じる描写も多く不快感すら抱いてしまう始末。
細田監督は浮世離れしてる?
細田監督はこれまでも家族をテーマにしてきました。
『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』、それらすべてで家族を描いてきました。
しかし、どの作品も細田監督の理想のようなものが投影されており、普遍的な家族像とはかけ離れたものでした。
本作は一見すると普通の家族に見えますが生活様式が中の上なので、現代社会においては共感を得ること難しいように感じます。
やはり細田監督は浮世離れしているのではないかという予感が確固たるものになりそうです…。
今後、細田監督はどんな作品を生み出してくるのでしょうか。
もっと普遍的な家族を描いてほしいです…。
『BLEACH』ネタバレ感想 実写版の驚異的な原作再現度にあっぱれ!
高い話題性で読者を多方面から楽しませてくれた漫画作品『BLEACH/ブリーチ』。
魅力的なキャラクターとスタイリッシュな雰囲気で日本のみならず海外でも人気が高い作品が遂に実写映画化されました。
近年漫画の実写化が多数制作されており、そのどれもが前評判段階では酷評を受ける有様。しかし、フタを開けてみると傑作だったという声も多く興行的に成功した作品も多い。近年では『るろうに剣心』や『帝一の國』が成功例として挙げられると思います。
実写版『ブリーチ』も前評判では酷評を受けていました。半ば勢いで鑑賞したところこれが凄まじい作品になっていて敬服!
前評判を一蹴する驚愕の原作再現度を見せつけてくれました!漫画実写版に新たな決定版が生まれたのです!
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作品紹介・あらすじ
2016年に惜しまれつつも連載を終了した週刊少年ジャンプの人気作品『BLEACH/ブリーチ』の実写化作品。
幽霊が見える体質の高校生『黒崎一護』が虚(ホロウ)を倒す死神『朽木ルキア』と出会い、死神としての力を分け与えられてしまう。
死神となった一護はルキアに力を返すために修行を開始。しかし、死神の力を分け与えるのは死神の世界『尸魂界(ソウルソサエティ)』では重罪だった。
彼女を罰するために尸魂界からルキアの兄白哉と阿散井恋次が現れる。
一護はルキアを助けるために白哉たちと虚グランドフィッシャーの討伐を決意する…。
監督は『アイアムアヒーロー』、『GANTZ』の佐藤信介。
主演は福士蒼汰、共演に杉咲花、吉沢亮、江口洋介など。
製作幹事はワーナーブラザーズジャパンが務めています。
驚愕驚異の再現度!これは間違いなく実写版の決定版!
まず驚いたのはキャラクターの再現度。
主演の福士蒼汰がしっかりと黒崎一護を演じていました。不良っぽい雰囲気ながらも熱血漢があり芯の通った一護らしさにあふれていて、モノマネでもコスプレでもありませんでした。
吉沢亮の石田雨竜も原作のような全てを悟ったかのようなクールさにあふれており、見た目も原作に限りなく似ていて素晴らしい。
チャドは見た目、言動が完全にチャドだったので彼が映るとなぜか笑ってしまいそうでした。出番はさほどないものの強烈なインパクトを持っています。さすがチャド。
キャラクターの再現度はかなり高く、阿散井恋次もアクションの動き、見た目に至るまで恋次をきちんと演じていたので早乙女太一の演技力の高さに驚かされました。
これほど原作のキャラクターを上手く再現した実写版は中々見られないでしょう。
ただ朽木ルキアがクールを少し失っているように思えたのが残念。しかし、ルキアを演じた杉咲花の殺陣はキレが凄まじく若手女優とは思えないほどの軽やかに動いていました。これは凄まじかった。
物語は原作の死神代行篇までを実写化。
2時間に満たない108分の短さに落とし込むために原作を上手く再構成していると感じました。
ルキアとの出会い、そして学校でのひと悶着、母を殺めた虚グランドフィッシャーと恋次との戦い。原作の膨大な情報量を上手く取捨選択しており、物語はテンポよく進んでくれます。
原作初期の魅力であるギャグ要素も盛り込まれており、人間関係も分かりやすく描かれていて情報過多にも不足にもならない絶妙さを見せてくれます。
原作7巻ぐらいまでを上手くまとめ上げているので疑問に思う部分も少なく、かなり小奇麗に仕上がっていて原作を尊重していることが伝わってきました。
ただ一部の用語が説明不足と感じる点もありましたが短い時間に落とし込むには説明不足も仕方がなかったのでしょう。
これ以上長くなると蛇足感が出てきてしまい、日本映画にありがちな説明セリフだらけになり駄作の烙印を押されたことでしょう。
そして、見所は「アクション」と「映像」です。
映像はCGにチープさも無く邦画屈指の出来栄え。虚や死神が見える人と見えない人の対比もうまく表現しています。
真昼間に暴れる虚も街並みに違和感なく溶け込んでおり、強大さと恐怖感を存分に示してくれています。
虚に破壊される街の映像はディザスター映画さながらの迫力。こんな映像を日本でも見られるようになったのかと興奮してしまいました。
映像は本当に凄い出来です。VFXでは『GANTZ:O』のデジタル・フロンティアや『シン・ゴジラ』の白組が参加しているのでハイクオリティになるのも当然。
違和感のない大迫力の映像が物語の説得力を強めています。
アクションは実写版『るろうに剣心』に比肩する出来栄え。
現実的な殺陣アクションだったるろ剣と違い、ブリーチでは大ジャンプしたり大きく吹っ飛ばされてしまう描写が出てきますがそれらを戦いの一連の流れに上手く落とし込んでいて違和感がありません。
特に一護対恋次の戦いはキレが凄まじく、瞬きが出来ないほどの疾走感にあふれていました。
福士蒼汰も早乙女太一もこれほど動けるのか、ただのイケメン俳優なんかじゃないと理解させられます。
とてつもない完成度。原作を見事に再現しており、エンターテインメントとして隙のない作品になっています。
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それでも不満はある
しかし。虚との戦いはそれほど長くないのが不満でした。
これは日本映画では技術的に生身の人間とCGで描かれたクリーチャーとの戦いを描くことが困難ということでしょうか。
せっかくブリーチを実写化したのですから虚との戦いをもっと見たかった。
思ったより虚の出番が短いのが非常に残念でした。
ラストの白哉対一護の戦いは結構間延びしていて退屈。もう少しさっぱりと終わらせることが出来たように感じてしまいました。ここまではかなり出来が良かったのに唐突に勢いをそいでくるので残念でした。
続編に期待!
実写版ブリーチは続編ありきの作りにもなっておらず、きちんと一本の映画として上手くまとめ上げていました。
映像、アクション、原作再現度において邦画屈指と言うべき出来栄え。
是非とも続編が見たいと思わせてくれました。
それほど完成度の高い良い映画です!