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感想『刃牙道』衝撃すぎて理解不能な最終回

刃牙道 21 (少年チャンピオン・コミックス)


何が起きたのか未だに呑みこめていない。この漫画一体何がしたかったのか?
板垣恵介先生は一体どうしてしまったのか?

とんでもない漫画が世に送り出されたものだなとため息しか出てこない。

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長きにわたり少年チャンピオンの屋台骨を支え続けてきた刃牙シリーズ第四部『刃牙道』が終了した。
あまりにも唐突な最終回で普通の漫画なら打ち切りを疑うほどだ。

刃牙シリーズとは主人公『刃牙』が地上最強の父『範馬勇次郎』を倒すまでを描いたシリーズだ。
その親子対決は第三部『範馬刃牙』で終了した。もはやストーリーは続けようがないだろう…。誰もがそう考えていた時に突如として第四部『刃牙道』が開始されたのだッッ!!
一体何が起きているのか!?

頭にはてなマークが浮かんだ状態で開始された物語は宮本武蔵のクローンを生み出す、というとんでもない状況から始まる。
だがコアな刃牙ファンなら「今度は宮本武蔵か」と余裕である。なぜなら既に原始人と戦ったりしているので何でもありなシリーズになっているからだ。


クローンとして現代に現れた宮本武蔵。しかしクローン体には魂がない。だから魂を天から降ろし肉体に注入しなければならないと理解不能なのになぜか理解できる板垣節全開の展開が…。
シリーズには不釣り合いな突然のスピリチュアル展開にはさすがのコアな読者も「オイオイオイ」となったはずだ。

かくして現代によみがえった宮本武蔵はシリーズで人気のあるキャラクターをどんどん倒していく。今までの活躍は何だったのかと言うほどに噛ませにされていくキャラ達。「オイオイオイ」と読者は混乱と不安に陥った。
板垣先生はこのシリーズをどうしたいんだ…と不安になりつつも物語は進んでいく。

新装版バキ 1 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)

さて、そんな刃牙道は主人公ではなく本部以蔵というキャラクターに焦点が当たる。
なぜここで本部なのか、とコアな読者は「オイオイオイ」ですよ。
本部が対武蔵に名乗りを上げる。コアな読者は。

長期間にわたり本部を軸にストーリーが展開されていたので「これは刃牙道ではなく本部道だッ」と揶揄されることもあった。
そして本部と武蔵が決戦。

だが物語はここで終わらない。
今度は主人公なのに影が薄かった主人公『刃牙』が対武蔵に名乗りあげ。武蔵を「葬り去る」と豪語。

そして迎えた刃牙対武蔵。
戦いはどうなる…ッッ!!!と読者が固唾をのんで戦いは始まり、そして滅茶苦茶な方法で決着。これは説明が難しすぎる決着なので是非とも読んでほしい。「え、え~~~~ッッ!!??」ってなること間違いなしだ。

そして物語は終わらない。まだ続くのかどうすんだこれ、と思っていると今度は現実でいざこざが起きている相撲に焦点があたる。

相撲の始祖『野見宿祢』が登場。その宿祢を継ぐ二代目宿祢が登場したところで刃牙道は終わりを迎えた。
普通の漫画なら打ち切りとしか思えない唐突な最終回だ。

しかも次週から新章が始まるというわけでもなく、新章はしばらくお預けのようだ。なんだなんだこれは。打ち切りじゃなければ何だというのか。このまま続けてくれと願いたくなる終わり方。

理解が追いつかない。全く追いつかない。
武蔵編が終わったら次は相撲かと余裕で構えていたらあまりにも唐突な最終回が訪れてしまい衝撃で「え~~ッッ!」となった。というかそうなるしかなかった。「え~ッ!」と言うしかない。
言葉が出ないとはこのことなんだなと実感させられた。

もう滅茶苦茶ですよまじ。でもね、このハチャメチャっぷりが刃牙シリーズの魅力なんですよ。
もう何が起きても俺たちは驚かねーッ!って高を括っていたコアな読者が真面目に「オイオイオイ」と突っ込みたくなるような斜め上の展開を迎えるのが刃牙シリーズの魅力なんですよね。

第五部は何が起きるのか。本当に目が離せない。読者の斜め上を言ってくれる刃牙だからこそ否が応でも期待してしまう…。

板垣先生、期待して待ってるぜッ!!