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『パシフィック・リム:アップライジング』感想 超ハイテンションな大傑作だった!

パシフィック・リム アップライジング


前作から待つこと5年。不安と期待が入り混じる中鑑賞した『パシフィック・リム:アップライジング』は不安を簡単に吹き飛ばしてしまう痛快な大傑作でした!

ネタバレがあります。

前作から10年後の世界が舞台。怪獣再来の可能性に備えて環太平洋防衛軍は新たなイェーガーを建造し新人パイロットを育成していた。前作で世界を救ったペントコスト司令の息子ジェイクが逮捕され釈放と引き換えに環太平洋防衛軍に教官として着任するという物語。

物語は最初からフルスロットル。アクセル全開で突き進み観客を無理やり世界へと引きずりこんでいきます。
今回も前作に引き続いて人間ドラマにも重きを置き、主人公ジェイクや相棒ネイサンとの絆、新人たちの成長物語が描かれています。

今回は監督はギレルモ・デル・トロからスティーヴン・S・デナイトへと交代していますがパシフィック・リムの持ち味である迫力あるアクションシーンと人間ドラマ、そして軽妙なコメディっぽさもしっかりと受け継いでいてまさに正統派続編といった仕上がりになっています。魂はきっちりと「パシフィック・リム」です。

前作では夜での戦闘が主で怪獣やイェーガーが上手く視認できないと言うこともありましたが、今回は昼の戦闘が主体。前作とは対照的に怪獣とイェーガーがばっちりと確認できるので視覚的に超楽しくなっています。

今回も日本アニメ的なお約束シーンも盛りだくさん。
無人イェーガーが登場するのですがその無人機が暴走するというのも日本のロボットアニメではもはやお約束の展開ですね。アップライジングでもしっかりと暴走して暴れまわってくれたので思わず拍手したくなるほどでした。

この作品はお約束だらけです。日本のアニメに親しんだ人なら随所に挿入されるお約束に思わず膝を打ってしまうはず。

今回はイェーガー同時の戦いも存在しており、前作とは大きな差別化が図られています。
まさに実写で見るロボットアニメ。ロボアニメでお馴染みのシーンが次々と飛び出してくるので、これらを実写で見られるなんてなんと贅沢なのかと恍惚としてしまうほどでした。

バトルシーンはごちゃごちゃとしておらず見やすく仕上がっていて尚且つスピード感もあり、物語のテンポと合わせて時間があっという間に過ぎていく感覚に襲われました。
もうクライマックスなの!?と言わんばかりのハイスピード感。

アクションシーンだらけなのでテンションも上がる一方。ラストバトルは「ロボットと怪獣と言えば日本だろ」と言わんばかりの東京決戦。
東京でイェーガーと怪獣が激突する場面は日本映画を観ているかのような不思議な感覚に襲われました。

しかしこれはハリウッド映画。それなのに最終決戦は東京と言う大事な部分はしっかりと踏襲しています。
ロボットアニメのお約束を実写で見られてしまう快感、そしてスピード感にあふれたアクションが次から次に襲ってきて飽きる時間が全くありません。

まさにハイテンションの大傑作!個人的には前作よりも遥かに大好きな内容に仕上がっていました。

映画を観た後はおもちゃが欲しくなること間違いなし。家で子どもに戻り怪獣とイェーガーを戦わせたくなる。大人を子どもに揺り戻してしまう大傑作映画です。

何よりジプシー・アベンジャーがかっこよすぎて堪りません。最高のイェーガーに出会えました。