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Disney DELUXE(ディズニーデラックス)とは?注目ポイントを徹底解説

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ディズニージャパンとNTTドコモが定額動画配信サービス「Disney DELUXE(ディズニーデラックス)を3月26日より提供予定。

 

NetflixAmazonプライムなど動画配信サービスが群雄割拠する時代に、強大なコンテンツ群を有するディズニーが参戦。

ディズニーデラックスの注目ポイントを探っていきます。

 

 

注目ポイント① 4つのブランドが楽しめる

ディズニーデラックスが提供する「DisneyTHEATER」では4つのブランドが配信予定。

ブランドごとに「DisneyDX(ディズニーとピクサ)」「MARVEL DX」「STAR WARS DX」のアプリに分かれています。全て同一アカウントで鑑賞が可能。

 

ディズニーとピクサーはもちろんのこと、スターウォーズとマーベルスタジオ作品が配信されます。

実写、アニメ問わず多数のディズニー作品が配信されます!

 

 

これまで配信が無かった作品も配信予定とのことです。

 

注目ポイント② アメコミ映画ファン必見!マーベル作品盛りだくさん!

マーベルコミックはディズニーに買収されているため、マーベルスタジオが制作する作品も見放題です。

 

マーベルスタジオが制作するアベンジャーズなどはおそらく見放題対象ですが、X-MENシリーズやホームカミング以前のスパイダーマン映画は制作会社が異なるためどのような扱いになるのかは不明です。

 

ちなみに米国では2019年後半に「Disney+」という配信サービスの提供が予定されており、そこでは人気キャラクターのロキを主役にしたオリジナル作品が配信予定ですが、日本ではDisney+とデラックスは別物という扱いなので日本でロキ主役作品が配信されるかは不明です。

 

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注目ポイント③ スターウォーズが見放題!

日本でも高い人気を誇るスターウォーズシリーズも見放題!

 

いつでもどこでも鑑賞できるのは素晴らしいですね。

 

注目ポイント④ 月額700円!無料期間もあり!

様々なディズニー作品が見放題なのに月額はなんと700円(税抜)!

初回31日間は無料です。

 

この料金でテレビ、スマホ、PC、タブレットで見放題となります!

 

注目ポイント⑤ 豊富な会員特典!

アプリを通じて特別壁紙のダウンロード、グッズ販売なども行われる予定です。

 

ディズニーファンならずとも限定グッズは気になるのでは?

またここでしか見られない映像も配信予定なので要チェックです!

 

注目ポイント⑥ ドコモ以外のキャリアも対象!

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ディズニーデラックスはディズニージャパンとドコモが立ち上げたサービスですが、ドコモ以外のキャリアも利用可能です。

 

なおサービス利用にはdアカウントが必要です。

 

まとめ

ディズニーという強大なブランドが独自の動画配信サービスを開始します。

スターウォーズやマーベル作品なども含まれているので、かなり注目度の高いサービスなのでは?

 

今後もどのような作品が配信されていくのか注目していきたいですね。

米国で開始予定の「Disney+」との関係がどうなるのかも気になる点です。

ロキの主役作品見てみたいなあ。

絶対に見るべき面白い名作アニメ映画のおすすめ25選!【2019年版】

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アニメ大国日本のアニメ映画はテレビと異なり濃密なストーリーや神作画が見所です。

世界的人気を獲得した作品も多くありますが、まだまだ知られていない名作もあるので、今回は管理人が自信を持ってオススメするアニメ映画を紹介していきます。

 

新たな面白さに出会えるチャンスです!

 

 

夜は短し歩けよ乙女

 

あらすじ

黒髪の乙女に恋をする先輩は彼女の目に留まろうと作戦を実行していた。しかし、彼女は先輩の好意には全く気づかない。二人は夜の先斗町で奇妙な人々と出会い、関係が次第と変化していく。

 

森見登美の小説が原作。星野源が主人公の声優を務めたことでも話題になりました。

疾走感あふれる展開で90分ほどの上映時間がとても短く感じられます。

京都が舞台なのですが、作画やキャラクターデザインや世界観などが独特のタッチで描かれており、和風ファンタジーといった趣向を感じさせています。

 

星野源の声も作品にマッチしており主人公の必死な感じが伝わってくる素晴らしい演技を見せています。

かなりクオリティの高い作品です。独特な作風が受けつけないかもしれませんが、どうか見てほしい!

 

 

君の名は。

あらすじ

東京に住む少年瀧と岐阜の田舎町に住む少女三葉が夢の中で入れ替わってしまう。それはただの夢ではなく現実の世界で本当に入れ替わっていた。
二人は奇妙な入れ替わり生活を楽しむも、ある日途絶えてしまう。

 

日本映画史に残る大ヒットを記録した感動作。音楽をRADWIMPSが担当していることも話題になりました。

 

まずテンポが素晴らしい。RADWIMPSの音楽とともに疾走するかのようなハイテンポで物語が進み、見る見るうちに惹きこまれていきます。

映像も美しく音楽と相まって目と耳で芸術的な美を堪能させてくれるのです。

 

あの大災害を彷彿とさせる要素もあり単純な青春アニメの域にとどまらない社会性も内包しています。

 

物語も独創的で謎が綺麗に収束していく展開が気持ちい。そして最後に訪れる感動の嵐に涙が止まらなくなります。

見てよかったと思える作品ですよ。

 

言の葉の庭

あらすじ

高校生の孝雄は雨の日は学校に行かず新宿御苑を訪れていた。ある日、謎の女性と出会い二人は雨の日だけの逢瀬を重ねていく。

 

 君の名は。の新海誠監督作品。

非常に静かな作品で音楽もあまり多くありません。見る文学のような雰囲気を漂わせる高貴さがあります。

 

46分の短編なのでサクッとみられるのが特徴。

緩やかなテンポで描かれる作品なので体感時間は長く感じるかもしれませんが、異様なほどに耽美で万葉集がテーマということもあり現代の作品なのにどこか奥ゆかしい古風な雰囲気すら漂わせています。

 

特に雨の描写が凄まじく湿気や雨独特の匂いまで伝わってくるかのようなリアルさがあり圧倒されてしまいました。

少し妖艶さもある大人な作品です。『君の名は。』とはまた違った新海ワールドがここにあります。

 

心が叫びたがってるんだ。

あらすじ

おしゃべりの成瀬順はある日山の上にあるお城(ラブホテル)から父と見知らぬ女性が出てくるのを目撃する。順はそれを母親に喋ってしまい二人は離婚。順はおしゃべりを封印してしまう。
高校生になった順は地域ふれあい交流会の実行委員に任命されてしまい、人生が大きく変化していく。

 

あの日見た花なの名前を僕たちはまだ知らないのスタッフが制作した作品。

自分のおしゃべりが悲劇を生むこと知り言葉を封印してしまった少女の物語。

 

この作品では言葉の大切さを伝えています。伝えたいこと、伝わらない事…そんな言葉の持つ力をある意味暴力的ともいえるほど徹底したリアルさで描いています。

 

見る前と後では「言葉の力」についての考え方が変わるかもしれません。

それほど強い力を見せつけてきます。

 

 

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム

あらすじ

ある日インターネットに謎のデジモンが出現しネットを大混乱に陥れる。太一は光子郎、デジモンたちと協力し戦い始める。

 

40分の短時間で主人公は家から出ないにも関わらずとてつもないスペクタクルを描いています。

2000年の作品にも関わらずインターネットの絡ませ方が見事で、ネット社会への警鐘を鳴らす作劇で現代から見ても見劣りしないテーマが盛り込まれています。

 

デジモンを知らなくても夢中になれるほどのハイテンポさが魅力で凄まじい熱量を持っています。必見です。

時をかける少女

あらすじ

ある日真琴は時間を遡る力を身に着けてしまう。真琴は力を私利私欲に使いはじめるが…。

 

あの時をやりなおせれば。誰しもそんなことを考えた経験があるでしょう。

この作品はタイムリープという時間を遡る力を得た少女を描いています。

青春期の何も考えないまま突き進む猪突猛進さや後悔などを丁寧に描写しており、誰もが共感できる作品になっています。

 

絶対に後悔しない未来を創ろう。そんな力強いメッセージにあふれた素晴らしい作品です。

 

イヴの時間 劇場版

あらすじ

人型ロボット(アンドロイド)が実用化された時代。リクオが所有するアンドロイドが謎の行動をとっていることに気付く。アンドロイドを追うと人間とアンドロイドを区別しない「イヴの時間」という謎の喫茶店に行きついた。

 

 

人間とアンドロイドの関係性を静かに描いた作品。

見た目がほとんど人間と変わらないアンドロイドを人間がどう扱えばいいのか。

哲学的かつ普遍的なテーマが盛り込まれていてまさにSFな雰囲気が抜群に漂っていますが物語は淡々としています。

 

激しいアクションなどは一切なく、人とアンドロイドの関係性に焦点を絞っています。無駄な要素を排しているからこそ、テーマが際立つ描き方になっているように思えました。

 

これからの時代を先取りし問題を投げかける社会派な作品といえます。

 

GODZILLA 決戦機動増殖都市

あらすじ

帰還した地球は2万年が経過していた。人類の敵ゴジラを倒したと思ったのもつかの間、300mを超える超巨大ゴジラが出現し人類は再び窮地に立たされる。
意識を取り戻したハルオは人類の末裔フツアに助けられる。フツアはメカゴジラを構成していたナノメタルを使用していた。人類はメカゴジラが生きていると確信しゴジラ打倒への希望を抱き始める。

 

GODZILLA怪獣惑星の続編。続編なのでストーリーは少し分かりにくい点があるかもしれませんが、重厚な物語が展開されるのでこれだけ見ても大丈夫です。

メカゴジラの発想は斬新であり、対ゴジラ作戦も見ごたえがあります。特に音響の圧力が凄まじく耳でも楽しめる作品です

 

単純な怪獣映画の域を飛び抜けて、怪獣とは人とは何かという点に踏み込んでおり、かなり哲学めいた要素を見せてくれます。

これまでの怪獣映画の見方を覆してくるのです。

 

劇場版 ガールズ&パンツァー

あらすじ

廃校を免れた大洗女子学園。廃校撤回は口約束で実際には撤回できていなかった。大学選抜チームに勝利すれば今度こそ廃校を撤回できると確約を得る…。

 

テレビシリーズの続編ですが予備知識がほとんど不要なのでこの作品だけでも楽しめます。

 

緩急のない激しい戦車アクションが冒頭から繰り広げられ、作品のほとんどをアクションに重きを置いた異常な作品です。

美少女だからと言って萌えではありません。燃えです。

単純に戦車が撃ち合うだけではなく、練られた画面構成と演出で個性を引き出しており実写とは異なる楽しみ方を見せてくれます。

 

これは実写では不可能だと感じさせ、アニメならではの破天荒さが最大の魅力です。

 

ラストバトルは呼吸が出来ないほど張り詰めた空気に満ちています。こんなアニメ映画があっていいのか!?と驚愕させられました。

 

リズと青い鳥

あらすじ

響け!ユーフォニアムシリーズ映画版。鎧塚みぞれと傘木希美は高校3年最後のコンクールで「リズと青い鳥」に挑む。

 

 

テレビシリーズの劇場版ですが、主役が変更されており尚且つ物語もテレビ版の知識がなくても楽しめる構成になっており”一つの映画作品”として完成された作品です。

テレビ版のようなスポ根めいた熱さは鳴りを潜め、音楽を扱った作品にも関わらず緊張感に満ちた静けさが魅力です。

 

あまりにも静かで繊細で極度の疲労感を覚えるほど。もはやサイレント映画を観ているような感覚に陥る驚異の作品です。

物語を作りキャラクターを動かしい思いを伝えるのに無駄なセリフは必要ないということを示した傑作です。

 

レビュー記事はこちら

e-defen.hatenablog.com

 

 

劇場版 鋼の錬金術師シャンバラを征く者

あらすじ

現実世界のミュンヘンに飛ばされたエドはロケット工学を学び元の世界へ変える方法を探していた。

同居人でロケット工学を学ぶアルフォンス・ハイデリヒはパトロンを得てロケット開発へと挑む。しかし、その裏にはトゥーレ教会が陰謀を企ててた。

 

2003年版鋼の錬金術師アニメの続編で完結編となる作品。テレビシリーズを見ていないと設定などが分かりにくいかもしれません。

1923年のドイツを舞台に差別やナチスの台頭を描くハードな物語が展開され、歴史の一端を垣間見ることが出来ます。

 

ただのファンタジーアニメではありません。緻密な時代考証とファンタジーを絡めた物語がとんでもなく面白いのです。

歴史ファンタジーと呼ぶべき作品です。

 

聲の形

あらすじ

石田将也は死のうとしていた。彼は小学校の頃に転校してきた耳の聞こえない少女西宮をいじめ補聴器を壊してしまう。

彼は母親が支払った補聴器代を返し死のうとしたができなかった。彼は西宮の通う手話サークルに足を運び西宮に話しかける…。

  

聴覚障害と少年の交流を描いた作品。あの京都アニメーションが制作しています。

障害者を扱った作品ですが感動ポルノのようなお涙頂戴な作品ではなく、コミュニケーションとは一体何なのかを真っ向から描いた強烈な作品です。

耳が聞こえていても自分たちはコミュニケーションが出来ていないのではないか?鑑賞後はそう考えてしまうことでしょう。

ジョバンニの島

あらすじ

1945年、日本敗戦の時北方領土色丹島にソ連軍が上陸。島の人々は住処を追われロシア人が移住。
子どもたちはロシア人の子どもと交流し順平は少女ターニャに恋心を抱き始める。

 

ソ連による北方領土侵攻を描く実話を基にした作品。

戦争映画ではありますが、激しい戦闘シーンは無くソ連による侵攻と交流を静かに描いています。

特筆すべきは敵であるロシア人少女と日本人少年の交流を密に描いている点です。

政治的な匂いはほとんどなく淡々と戦争の悲哀を語り北方領土問題とは何かを考えさせられてしまいます。

 

劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲

あらすじ

ミュウの化石の一部から作られたポケモン”ミュウツー”。彼は自らを生み出した人間に対して逆襲を企て始める。

 

ポケモン映画第一作。テレビシリーズの軽快な雰囲気とは大幅に異なり生命の尊厳を描いたシリアスで子どもからすると少し暗さを感じる作品です。

人間の手で生み出されたミュウツーが自分の存在意義を考え、そして遂には人間に逆襲を開始する…。

 

エンディングテーマも作品に非常にマッチしていて最初から最後まで全てが完璧な作品です。

この作品を見るときっと命に対する考えが変わることでしょう。

 

花とアリス殺人事件

あらすじ

アリスは転校先で奇妙な噂を耳にする。それはこの学校で殺人事件が起きたという内容だった。アリスは真相を解き明かすべく不登校の女生徒”花”を訪ねる。

 

実写映画花とアリスの前日譚となるアニメ映画。

青春の一ページを切り取った作品ですが、軽快なテンポとタイトルに不相応なコミカルさが持ち味。

ジャンルは何かと聞かれると困る作品。ミステリーであり冒険ものであり青春ものでもある…。雑多なジャンルを貪欲に取り込んでいます。

 

ロトスコープを導入するなど様々な試みが見られる実験的作風も見どころの一つです。

鑑賞後は「なんか凄い物を見た」としばらく呆然とさせられました。言葉では言い表せない凄い作品です。

 

この世界の片隅に

あらすじ

第二次世界大戦の広島。すずは軍港のある呉へと嫁ぎに行く。戦時下の過酷な情勢を懸命に生き抜いていく。

 

 

キネマ旬報ベストテン第1位に選ばれるなど高い評価を得た戦争アニメ。

戦時下の広島呉で懸命に生き抜くすずとその家族を描いています。

戦争の悲哀はしっかりと描きつつも物語は人々の繋がりや力強さを重点的に描いており、ヒューマンドラマの側面が大きい作品になっています。

戦時下におけるリアルな生活を描き、アニメ映画ながらも当時の空気が強く伝わってきます。

あの日を彼女たちはどう捉えたのか、緊迫感もあり瞬きが出来ない作品です。

 

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ大人帝国の逆襲

あらすじ

大人たちは昭和時代をテーマにした20世紀博に夢中になってしまう。

ある日、大人たちが豹変し子どもを置いてどこかへと旅立ってしまう。しんのすけたちは大人たちを狂わせたイエスタデイ・ワンモアの野望を阻止しようと動き出す。

 

クレヨンしんちゃん映画第9作。大人たちを夢中にさせる20世紀博を取り巻く陰謀を描く。

20世紀のノスタルジーと未来への希望と言う相反するような2つの要素が見事に絡み合っており、涙と夢をもたらせてくれます。

過去は素晴らしい、それに囚われることなく未来へと進んでいく大切さを訴えており子ども向け作品ですが大人が一番心に来る気がします。

我々は一体何のために大人になったのか、深く考えさせられる哲学的な作品なのです。

 

夜明け告げるルーのうた

あらすじ

寂れた漁港に住む中学生カイ。唯一の楽しみは自作曲をネットにアップすることだった。その映像をみたクラスメイトからバンドに加入を促される。練習場所の島でカイたちは人魚と遭遇する。

 

劇場版クレヨンしんちゃん等を手掛けた湯浅政明監督のオリジナル作品。

人魚を下敷きにしつつ少年の心の機微を丁寧に描き、思春期特有の鬱屈とした心理が巧みに表現されています。

少年が自立していく過程を描きつつも人々の繋がる大切さも説いており、ファンタジックながらも教育的側面も大きい。

 

アニメーションも独特で全てのキャラクターから”生”を感じます。

これぞアニメーションのだいご味と言わんばかりの鮮やかな色彩と動きに卒倒すること間違いなしです。

 

たまこラブストーリー

あらすじ

高校三年の春。たまこは将来を漠然と考えつつも不安を感じていた。向かいにする幼なじみのもち蔵はたまこに恋心を抱いていた。進路のことを考え始めた二人の思いが動き始める。

 

テレビアニメ「たまこまーけっと」の続編となる作品ですが、続編ながらも一つの映画として完成されており、シリーズ未鑑賞でも楽しめる内容になっています。

物語は青春の恋心を描いており、山田尚子監督による繊細な描写が見所。

毛髪一本で感情を表現するなどアニメーションならではの表現に満ちており、心の動きを語らずに感じ取ることができます。

 

作画は京都アニメーションらしい緻密さにあふれていますが、心理描写はとてつもないほどに繊細。背馳しそうな要素が見事に溶け込んでいます。青春ラブストーリーの傑作と呼んで差し支えのない作品。

 

AKIRA

あらすじ

東京は反政府ゲリラと軍の争いで混迷を極めていた。健康優良不良少年の金田は仲間とともに暴走行為を繰り返していたが鉄雄がタカシと衝突し警察に拘束されてしまう。
鉄雄は奇妙な力を得てしまい、金田と対立することになる…。

 

世界で高い評価を得て日本アニメの実力を見せつけた作品。

現代のアニメ映画を語る上では欠かせない作品なのではないでしょうか。

脳がパンクするほど描きこまれた作画。キャラクターから迸る野生のような勢い、どれをとっても一級品。

 

海外で評価されたのもうなずけるまさに芸術のような作画が魅力です。

物語もミステリアスでSFらしい不穏な空気に満ち溢れており目が離せません。

これぞ日本アニメーション!と胸が高鳴る一作です。

 

ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン

あらすじ

FFⅦから二年後。世間では謎の星痕症候群と呼ばれる病気が蔓延していた。

クラウドは運び屋となりルーファウスのもとへ向かっていたが、謎の三人組に襲撃される。

 

名作として名高いFFⅦの続編アニメーション。

フルCGで描かれており、2005年の作品でありながらもスクウェア・エニックスの高い技術力を鑑賞することが出来る作品です。

ハリウッドのCGアニメに比肩する出来栄えですが、やはり海外とは違った空気感に満ちており、同じCGでもここまで差がでるのかと舌を巻くほどです。

 

バトルシーンは圧巻。スペクタクルアクション大作と銘打っても恥ずかしくないほどです。

一件の価値あり。FFⅦを知らない人でも楽しめますよ!

 

若おかみは小学生

あらすじ

小学生おっこは両親が事故死してしまい、祖母が営む旅館へ住むことになる。おっこはそこで若おかみとして修行を始めることになる。

  

テレビシリーズとは全く連続性が無く、原作を一から映画化しています。

 

子ども向け作品ながらも命と言う普遍且つ重大なテーマを扱っているのですが、雰囲気は全く暗くないどころか眩しさを感じるほど。

死と生を根底にしながらもここまで希望を持たせてくれる作品があるとは、と初鑑賞時は完敗した気分になりました。

 

凄まじい作品です。命とは何か、そして残された人は何をすべきなのか。

アニメにとどまらず、映画全体でみても高い品質を見せつける作品です。

 

レビューはこちら!

e-defen.hatenablog.com

 

劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語

あらすじ

一人の少女がその身を賭して人々を救ったはずだった。ほむらはナイトメアという魔獣と戦い続けていた。 戦いの中でほむらはある違和感に気付く。

 

 社会現象を巻き起こしたまどマギのその後を描いており、テレビシリーズ以上に鬱屈と気分が沈む作品になっています。

あまりにも独特な映像表現。もはや前衛芸術ともいうべき出来栄えで、日本アニメーションの奥深さを体感できることでしょう。

物語は複雑怪奇。何がどうなっているのか最後まで分からないもどかしさが面白い!

 

ダークという簡単な言葉では足りないほど陰惨な作品。これがまどマギの本気なのかと驚嘆するはずです。

 

ペンギン・ハイウェイ

あらすじ

小学生のアオヤマ君の住む街にペンギンが現れた。彼はその謎を調査し、ある時顔なじみのお姉さんがペンギンを出現させる瞬間を目撃してしまう。

 

ちょっぴり不思議なことがある。そんな経験がある人はこの作品がとても愛おしくなるでしょう。

お姉さんと少年の不思議な関係がやがては壮大な世界へと繋がる。明確な答えを提示しない作品でそれがモヤっとした感情を生むかもしれません。

しかし、その腑に落ちない感情こそがこの作品のだいご味なのです。

 

不思議は不思議でいい。幼少期に体験したように説明の行かない出来事があってもいい。

そんなメッセージが込められています。少し不思議、そうまさにSFなのです。

 

LUPIN THE IIIRD  次元大介の墓標

あらすじ

分断国家の東ドロアでルパンと次元大介は秘宝を盗み出す。東ドロア警察に追跡され街中に逃げ込むが二人は謎の男に狙撃され重傷を負う。

二人は狙撃犯がターゲットの墓を事前に用意するヤエル奥崎だと知り対峙することになる。

 

ルパン三世といえばカリオストロの城を思い浮かべる人が多いかと思われます。

本作は非常にハードボイルドで銃撃の火薬臭さが伝わってくるほどの濃密なストーリーが展開されます。

 

他作品ではコミカルな表現を見せるルパンはほとんど見れません。終始男臭さ溢れるタフな怪盗を演じてくれます。

サスペンスとしても一級品で1時間に満たない作品故に程よい疲労感を味わうことが出来ます。

必見のルパン映画。痺れること間違いなしです。

まだ見ぬあなたへ!アニメ見るなら動画配信サービスを使おう!

これまで紹介した作品は動画配信サービスの無料体験期間を利用して無料で鑑賞することが可能です。

 

代表的なのはAmazonプライムビデオU-NEXTですね。

 

どれも無料体験期間があるので、無料で視聴することが出来てしまいます。

気になる作品があれば無料体験期間で視聴し、他に見たい作品があまりないなと感じたら体験期間で終了するのも大丈夫です!

 

 

レンタルしにいくより断然便利な動画配信サービスを是非利用してみてください!

いつでもどこでも映画やアニメが見られる新しい世界が待っていますよ!

やりやがった…『バキSAGA』アニメ化を成し遂げた製作陣の勇気に敬意を表して

禁断の書。日本中の青少年に衝撃とトラウマを植え付けた魔道の一冊。

バキ特別編SAGA[性]

 

今なお伝説として語り継がれるバキシリーズの暗黒。漫画界屈指の奇書。

 

それが遂にアニメ化を成し遂げてしまいました。

 

こちらもチェック!

そもそもバキって何?という人に向けて解説記事を書きました。

バキ(刃牙)シリーズまとめ!知らない人へあらすじやアニメ情報を解説!

 

『バキSAGA』という悪夢

『バキSAGA』はシリーズ第二部『バキ』のスピンオフで、あまりの過激さから週刊少年チャンピオンではなくヤングチャンピオンで掲載される特異な出自を持っています。

作者板垣恵介が思案の挙句に至った極地で見たものは「戦い(格闘)とセックスは同質のものでは?」という常人には到達しえないものでした。

 

主人公範馬刃牙が恋人の松本梢江と初めてのセックスに挑む。バキが脱童貞を通してセックスと戦いの共通点を見出していくのです。

これまでのシリーズ同様のコマ割りとセリフ回し、そしてスピード感…。全てが本編と同じ板垣節がさく裂。

何一つ変化がない。いつものバキでセックスを描く。

 

あまりにも理解が不能な描写とセリフの数々。そしていつもの板垣画風が合わさり、セックスを幻妖な世界へと誘っています。

 

そこにエロティックさは一切存在せず、作者直筆の主人公×ヒロインのセックス描写であるはずなのに全く歓喜の感情が湧かないどころか謎の笑いと絶望で支配されてしまうのです。

 

全く持って嬉しくなくセックスと言う物はかくも恐ろしい印象と疲労感を与えるだけと言う禁断の書持つ。

それが『バキ特別編SAGA[性]』

 

ページをめくるとき、なぜか笑えてしまう。読み終えると「なんてものを見たんだ」と後悔する。

それが『バキ特別編SAGA[性]』なのです。

 

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アニメに関わった全ての人へ敬意を表して

バキSAGAがアニメ化される。

 

にわかには信じがたい現実を突きつけられました。

 

バキがアニメ化される際の最大懸念といえばこのSAGA。これがなければなぜ主人公がパワーアップしたのか理解が出来ない。

しかし、アニメ化してしまうとトラウマを植え付けてしまう。誰も得しない。しかし、これを通さないと説明がつかない…。

誰もSAGAを待ってはいなかったのです。

 

バキアニメ化が発表されヒロイン梢江役が雨宮天と発表された時SAGAを待望論というセクハラそのものの現象が巻き起こりました。

雨宮天だからSAGAはアニメ化しないだろう。誰もがそう思い込まされてしまったのです。

 

仮にアニメ化するとすれば…。大多数の予想はブルーレイ特典映像でした。

 

それがどういうことか…。

次回のサブタイトルが「SAGA」と判明した瞬間、刃牙ファンの間で動揺が発生しました。本当にやるのか?やってしまうのか?あれをッ!!??

頼むからやらないでくれ。そう願ってもサブタイは真実を突き付けるのです。

 

視聴者の予想を裏切り期待も裏切る。原作の展開を彷彿とさせる怒涛さをアニメでも見せつけてきました。

無駄に原作をリスペクトするその姿勢。

 

今までの作画崩壊は何だったのかと思うほどのがっちりばっきばきな作画。

 

アニメ版はSAGAを完全に再現しているわけではなく、ダイジェスト的になっていました。

それでもSAGAの重要コマやセリフは完全に再現しておりました。

 

島崎信長の演技が凄まじい。本当にバキの焦燥感と多幸感を見事なまでに。現実かと思うほどのリアリティ溢れる演技。雨宮天と息の合った、もはや何が何だか分からない驚異的な演技力。

二人の演技は吐息に至るまで実写のような真実味を持っていました。

 

SAGA原作の衝撃がアニメでも完全に再現されています。

 

板垣先生が描くからこそSAGAは伝説の奇書と呼ばれるに至ったのです。

アニメではそれが出来ないだろう。もしかすると声の演技で使える物になるかもしれない。

 

そんな淡い期待は見事に打ち砕かれます。

 

SAGAなのです。

 

これはSAGAなのです。

 

声優の演技が吹き込まれることにより、原作の持ち味をある意味で超えるSAGAが誕生しました。

 

笑いが止まらなくなるSAGAの本質を見事に再現していました。

 

ダイジェスト的な駆け足描写にも拘わらず、SAGAそのものがそこにはあったのです。

 

しっかりと乳房と乳首を描いています。紛うことなきSAGAなのです。

 

描き切った全製作陣。魂を吹き込んだ声優陣に敬意を表します。

 

まじでなんでこれをアニメ化した…。

 

禁断のブルーレイ化ッッ!!

そして遂に円盤が発売されてしまいました。

アニメBAKI-バキ-ブルーレイボックス第二巻に”バキSAGA放送コードぶっちぎりバージョン”が収録されてしまったのですッッ!

 

地上波では編集されまくったため、一体何が起きていたのか分からない。

Netflixには加入していないから見てみたい!と思う怖いもの知らずは是非ブルーレイボックスを購入しましょう。

 

責任はとれません。

 

なおR-15指定です。 

 

『グリーンブック』感想 今だからこそ直視したい物語がここにある

アカデミー賞作品賞を受賞した『グリーンブック』が公開。

人種差別が公然と存在していた時代に白人と黒人ピアニストの米国南部への旅を描いた。

 

ネタバレを含みます。

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1962年。米国ではキング牧師の登場により黒人公民権運動が盛んにおこなわれていたが人種差別が法律(ジム・クロウ法)でまかり通っていた時代。

 

劇中では人種差別の歴史やキング牧師などに触れることは一切なく、イタリア系白人の”トニー”とアフリカ系アメリカ人で天才的才能と知名度を誇るピアニスト”ドクター・シャーリー”(通称ドン)との旅を描くことに終始している。

 

黒人は公民権を持たないがニューヨークでは緩やかに差別意識が改善しており、トニーの妻は黒人作業員をもてなすなど白人と変わらぬ応対をしていた。

しかしトニーは作業員が使用したガラス製コップをゴミ箱に捨て、家にいた親類も差別的発言を平然と口にしていた。

 

トニーは生活のため仕方なく黒人ピアニストドンの運転手に再就職する。ドンはなんと黒人差別が北部よりも遥かに苛烈な南部へとコンサートツアーを行うというのだ。

 

米国南部は奴隷制の存続を主張し北部と戦争に至ったほどであり、1960年代になっても人種差別意識は根強く残っている地域だ。

 

天才的な才能とそれによって得られた資産と知名度があっても黒人であるドンは白人と同じモーテルに止まることや夜間に出歩くことすらできない。

南部とは黒人を過酷な運命へと落とし込んでしまうのだ。

 

黒人だから。ただそれだけの理由で差別される。

トニーはそんなドンと友情をはぐくんでいく。

だがトニーも無意識の差別をさらけ出してしまう。

 

黒人はフライドチキンが好きだという偏見を平然と語ってしまうし、警官に「半分ニガー(黒人への蔑称)」と言われ激怒し暴行を加えてしまう。

たとえ共に旅をしても差別意識は中々消えない事を描き出している。

 

白人は友人と戯れ家族と幸福なひと時、つまり普通を過ごせる。しかし、黒人であるドンには普通の生活が送れない。

白人たちが戯れているのを見てどこか物悲しい表情を浮かべるドンに人とは一体何なのかを考えさせられる事だろう。

 

がさつで教養がなくても普通の生活を送れる白人。教養と知性があり音楽の天才的才能があっても自由を阻まれる黒人。

まさに対比の関係なのだ。肌の色が違うだけで生活と人生が全く異なってしまう。

 

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ドンはどれだけ苛烈な扱いを受けようとも南部ツアーを止めない。

白人上流階級層が彼の音楽を聴くことで自分が教養人であると証明するための道具にされていると理解していてもツアーを続ける。

 

バーで白人に理由なき暴行を受けても、警官から差別されてもやめることはない。

差別の色濃い南部でツアーを完遂させることは他の黒人に勇気を与えるからだ。

 

彼の旅は後に続く黒人たちへの道しるべとなる。

だからこそ彼は差別に立ち向かい旅を続けようとする。

 

そんな彼の信念にトニーは心を揺り動かされる。

最後に訪れた土地でドンは土地のしきたりで演奏会場のホテルレストランで食事が出来なくなってしまう。

食事が出来なければ演奏はしないと信念を貫き通そうとする。

 

トニーはドンを黙らせろと支配人に買収されようとするが受け入れなかった。

彼はドンの信念に畏敬の念を抱いた。だから、ホテルを去る選択をする。

 

どれほどのしきたりや法律があろうとも個人の信念を曲げることは出来ない。

信念がどれだけ強大な力を持っているのか。差別と言う途方もない壁すらも打ち破る可能性を秘めている。

 

今の社会にも差別は存在する。

誰もが無意識化にそれを表現してしまっているかもしれない。

この作品は多様化する今だからこそ見るべき作品に思えた。

 

肌の色が違っていても人である。だからこそ友情を構築することは可能だと示している。

 

本作は作品賞受賞で様々な論争を生んでいる。

確かに、白人のトニーが所々でヒーロー的に描かれていると感じる点もある。

白人に心地よい作品に仕上がっている風に見えるかもしれない。

 

そしてタイトルロールの『グリーンブック』の意味がほとんど解説されていないにも問題だと思える。

グリーンブックとは黒人が安全に自動車旅行するための旅行ガイドブックだ。

毎年改訂され黒人が宿泊可能のホテル、ガソリンスタンドなどを記載している。

 

このような点が論争を生んだ要因なのでは。

 

だが根底にあるものは今の時代にも通じる差別の物語だ。

この作品を見てもう一度差別について再考してみることにしよう。

『アリータ:バトル・エンジェル』感想 CGらしさを逆手に取った魅惑の愛の物語

木城ゆきとの漫画『銃夢(ガンム)』をハリウッドが実写化。タイタニックやアバターで知られる巨匠ジェームズ・キャメロンが長年温め続けていた企画をロバート・ロドリゲスの監督で遂に実現。

 

 

あのキャメロンが製作総指揮でロドリゲスが日本の漫画を監督!?これはどうなるんだ!

…と発表時は興奮したものの実は原作を読んだことが無く名前しか知らない。

読もうと考えているうちに実写版が公開されてしまい、未読のまま鑑賞した。

 

ネタバレを含みます。

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CGをふんだんに盛り込んでいる。スターウォーズやアバターを思わせるような独特な世界観が魅力だが、予告の時点ではアリータのCGに違和感を覚えたのも事実だ。

そんなCGの違和感をこの作品は巧みに利用していた。

 

300年前の没落戦争により人は空中都市と地上に分断された。空中都市”ザレム”の詳細は明らかにされないものの、地上よりははるかに楽園というらしい。

 

ザレムは豪華絢爛な高層ビルが立ち並び、それは裕福そうな世界に見える。

しかし、地上都市”アイアンシティ(鉄くずの街)”は様々な人々が暮らしているが、治安は最悪で穢れている。

 

ザレムは幸福で地上は不幸という説明をセリフではなくヴィジュアルで示す。

ザレムのゴミが地上に落ちてくるのを見せられると、否応なしに地上の無法さが読み取れてしまい、映画なのに悪臭が鼻を刺激そうなほどの説得力に満ちていた。

 

そんな地上に暮らす医師のイドがゴミの山で脳が無傷な半壊したサイボーグを見つける。

それを修復し少女として生まれ変わった彼女に”アリータ”と名付け共同生活を始めるという筋書きだ。

 

 

サイボーグと人間の生活。SFの定番と言える設定だが、この作品はキャラクターの内面を深く描いている。

 

サイボーグ女性を殺害する殺人鬼を気にしすぎるあまりアリータを束縛し自立を阻もうとするイド医師。そんなイドに反発し自立しようと奔走しボーイフレンドのヒューゴと共に行動するアリータ。

 

サイボーグと人間ではあるが、青春を思わせる父と娘、そして恋の物語が展開される。

 

人間とサイボーグに絆は生まれるのか。そんな使い古された陳腐なテーマは本作の肝ではない。

絆はすでに存在しているものとして描かれている。

 

本作は絆を超えた”愛”を描いた。

サイボーグと人間に父子愛や恋愛感情が生まれるのか。そんな問いかけをじわりと見せてくる。

だがアリータはCGで描かれている。アリータらサイボーグと人間には明らかな差が存在していた。

 

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CGはまだCGらしさが残っている。

しかし、本編ではCGの出来栄えは気にならない。

それどころかか僅かに残ったCGらしさがアリータがサイボーグであることを強調しているように思えた。

 

作中で多数登場するサイボーグ達もどこかにCGらしさが残っており、人間とサイボーグの差異を明確に表現していた。

 

これは意図的なものなのかは分からないが、CGの違和感を演出として上手く利用できていると感じた。

 

だがそもCGらしさも物語が進むにつれて違和感を感じなくなる。

人間以上に多種多様な表情を見せるアリータをサイボーグではなく人間として受け入れられるようになるからだ。

 

ヒューゴとの恋、そして初めてのキス。

そんな王道な場面ですらアリータはCGである。それなのに、人間同士の恋にしか見えないのだ。

あまりにも人間らしく、時には人間を超えたような激情さえ見せるアリータにいつの間にか夢中になっていた。

 

CGはリアルであればあるほど説得力が増す。

近年の洋画、邦画問わずリアルなCGを追及している。

リアルであるほど観客はその世界に没入でき、作品の品質を高めることが出来るはずなのだ。

 

アリータのCGは一級品だ。だがサイボーグのCGはどこかでCGの残滓が残っている。

 

この作品はCGでやる意義がある作品だ。

CGであることが説得力を異常なまでに増している。

 

本作は映画が新時代に到達したと知らせているのだろうか。

 

CG大作。そんな一言では言い表せない魅力に詰まった愛の物語だ。

 

原作が読みたい、そう思わせる力強さがある。

応援上映とは何か?初心者が知っておきたいマナーと楽しみ方

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19年2月17日更新

 

映画館で応援上映なるイベント上映が増えています。

名探偵コナンやクイーンのボヘミアン・ラプソディなどでも話題となっています。

 

しかし

  • 応援上映ってなに?
  • うるさいだけじゃない?
  • 気持ち悪い
  • マナーはあるの?
  • 持っていったほうが良いものとかはあるの?

といったように様々な疑問を持っている人も多いでしょう。

 

今回は実際に応援上映へ参加した経験から

  • 応援上映について解説
  • 応援上映の魅力
  • マナーと楽しみ方
  • 持ち物

について分かりやすく解説していきます。

 

最後まで読めば応援上映のイロハが分かります!

これを読んで応援上映に参加してみてください!世界が広がりますよ!

 

応援上映とは声出しありの映画上映

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応援上映と言っても「これが応援上映だ!」といった形式的な定義は存在していません。

 

分かりやすく人個で解説すると「映画館で行われる声出しありの特殊な上映スタイル」です。

 

スポーツ観戦のように「頑張れ!」「行け!」みたいな声や笑いや歓声も出すことができ劇中のセリフを真似することもあります。

 

単純に声を出すだけではなく作品によっては「コスプレ可能」、「サイリウムOK」な場合もあります。

 

ただし作品によっては禁止事項も存在しているので、参加前に映画館の告知へしっかりと目を通しておきましょう。

 

作品によっては「絶叫上映」など別名匠になっている場合もあるので注意しましょう。

応援上映を広めた『キンプリ』

応援上映を根付かせたのはアニメ映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm(通称キンプリ)』です。

 

アイドルやそれを目指す少年を描いた作品でキャラを応援するために公式が「サイリウム、コスプレ、声援、アフレコOK」と打ち出しました。

 

この作品では劇中にあえてキャラが観客の声援を待つようなシーンを盛り込んでおり、それが大うけし応援上映を成功させる要因となりました。

 

 

最初は東京などの大都市のみで応援上映が行われていましたが、ネット上で話題となり全国へと注目拡大。

 

各地で応援上映が実施されキンプリはロングラン上映の大ヒット作となり、日本の映画上映に応援上映を一気に根付かせることとなりました。

 

それ以降、シン・ゴジラや名探偵コナンゼロの執行人、ドラゴンボール超ブロリーといった実写アニメを問わない邦画作品で行われるようになりました。

 

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ボヘミアン・ラプソディやバーフバリなどの洋画でも実施されるようになり、映画鑑賞の新たな鑑賞スタイルになりつつあります。

 

今後も応援上映作品は増えていく事でしょう。

 

応援上映の魅力とは?それは愛を表現できること

応援上映に参加して分かったの最大の魅力は「作品への愛を表現できる」ことです。

 

日本では映画館で鑑賞する際ば静かに動かず見ることがマナーです。

スポーツ観戦のように「ヒュー!」「よし!」みたいな声を出すことは出来ません。

笑うこともマナー違反とする人もいるほどです。

 

しかし応援上映では普通のマナーは通用しません。

普通のマナーは応援上映ではマナー違反です。

 

思いっきり声を出して騒げるのがとても気持ちいいんですよ。

興奮する場面があったら「おおおお!!!」と叫び、劇場が一体となる今までにない快感が味わえるんです。

アドレナリンが出まくりで最高の気持ちになれるんですよね。

 

普通の上映では上映後に語り合うぐらいでしか愛を表現できませんが応援上映は上映中に愛を表現できるのです。

 

自宅鑑賞で興奮するのとは段違いです。大スクリーン大音量で好きな作品を見て愛を表現できるのですから、興奮と快感は凄まじいものになります。

普段は声を出せない劇場で声を出せる背徳感も表現を高める要因と言えます。

 

応援上映は好きな作品を更に愛せるのです。

 

応援上映は気持ち悪い?

応援上映は気持ち悪いと感じる人もいるかもしれません。

 

観客が一体となって声を出したりサイリウムを振ったりするので、そんな光景に拒否感を抱く人もいるでしょう。

 

映画は静かに見る方が好きという人にはオススメ出来ない上映形態です。

 

気持ち悪いと思うのは人それぞれなので仕方がないことです。

 

でも思い切って参加してみたら結構楽しかった!なんてこともあるかもしれません。

一度応援上映の映像やレポートを読んで自分に合っているかどうか確認してみるといいでしょう。

 

 

応援上映のマナー

1.キャラへの誹謗中傷、下ネタなど不快な応援は禁止

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スポーツの応援では興奮の挙句に敵チームに罵詈雑言を浴びせる人が出てきますが、応援上映では禁止です。

 

対決もの作品で応援上映が行われることもありますが、自分の贔屓(いわゆる推し)に敵対する組織やキャラに罵声を浴びせるのは禁止です。

 

野球観戦のようにホーム・ビジターで座席を分けていることはほぼありません。全てごちゃ混ぜです。

 

なので隣席が敵対組織やキャラを推している可能性が非常に高くトラブルを誘発させる原因になりかねません。

 

他人を不快にさせる応援行為はやめましょう。

また場違いな声援も控えましょう。空気を乱さないように注意して下さい。

2.飛び跳ね、後部座席の視界を極端に遮るのは禁止

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過度に腕を突き上げたり、飛び跳ねたりなど後ろの人の視界を極端に遮る行為は禁止です。

上映中は腕を突き上げたりすることも多いので注意しながら行いましょう。 

 

立ちながら応援するのも禁止です。基本は座って応援がマナーです。

 

ただし作品や劇場によっては立つことも可能にしている場合もあります。

まずは作品や劇場の注意事項をよく読みましょう。

 

立つことが可能なら臨機応変に合わせていきましょう。 

3.火気厳禁

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当然のことですが火気厳禁です。

 

クラッカー等も禁止です。クラッカーを解禁している劇場もありますがこれは稀な事例です。

クラッカーは禁止と思ってください。

 

参加前に劇場の告知をしっかりと読んでおいてください。

4.笛などの鳴りものは基本は禁止

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叫ぶ、声援は可能ですが笛などの鳴りものは基本的には禁止です。

 

スポーツの応援とは違います。あくまで映画鑑賞ですので、鳴りものは”基本”禁止。太鼓なども禁止です。

 

これも作品によっては鳴りものの持ち込み使用可能になっている場合もあるので事前告知に目を通しておきましょう。

 

5.一人での参加も大丈夫

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応援上映はもちろん一人参加も大丈夫です。

 

思いっきり楽しみましょう。

応援上映がきっかけで新たな交流が生まれるかもしれませんよ!

 

6.個人的な考えとして飲食物は控えた方が無難

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映画を見る時は飲み物やポップコーンを買う人も多いと思います。

 

しかし、応援上映に臨む際は飲食物の持ち込みはなるべく控えた方が良いです。

 

何度か応援上映に参加したことがありますが、応援に夢中になって飲食する暇がないんですよ。

 

音楽ライブのようにサイリウムを振ったりリズムに乗って体を動かしたりと動くことが多いので、何かの拍子にこぼしてしまう可能性もあります。

 

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声を出すので喉が渇きますのでドリンクホルダーに収まるぐらいなら大丈夫だと思いますので、ちゃんと劇場で購入しましょう。

大きな飲食物は避けた方が無難かと個人的には考えます。

 

応援上映の楽しみ方

1.まずは通常上映で鑑賞してから応援上映に参加しよう

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初めて見る作品で応援上映を選ぶのはやめておきましょう。

 

作品に集中できず、周囲の応援で作品に対する印象が悪くなることもあります。

 

応援上映は結構うるさいんですよね。台詞が聞こえなかったりします。

 

そのため初鑑賞時はまず普通の上映で見ておきましょう。予習の意味もありますので。

ツッコミどころを見つけておけば応援上映を更に楽しむことが出来るでしょう。

 

応援上映はあくまでもリピーター向けです。

 

2.推しキャラ、シーンを作っておくと良いかも

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通常上映での鑑賞時に推しキャラ、推しシーンを作っておくといいでしょう。

 

応援上映でキャラが出てきたら「きゃ~!」と声援を送ったりするとより一層楽しめるでしょう。

 

これはあくまでも楽しみ方の一つなので無理に推しを作る必要はありませんのでご注意を。

3..グッズを持っていけばより楽しめる

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サイリウムやうちわなどのグッズを持っていけば応援上映をより深く楽しむことが出来ます。

 

アイドルコンサートのようにうつわに推しの名前や「こっちむいて」みたいなのを書き込む。

法被を作っていく。

 

などなど思いを込めたグッズを作っておくと没入感がより増すでしょう。

応援上映に臨むときは是非検討してみてください。

 

4.予告の時点で応援上映は始まっている!かも?

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応援上映とはいいつつも通常形式はと変わりません。

上映前にこれから公開される作品の予告が付いています。

 

もしかすると、応援上映は既にその時から始まっているかもしれません。

予告の映像に合わせてツッコミを入れたり、サイリウムの色を変化させることが起きるかもしれません。

 

初めての応援上映では「何だこれは…」と戸惑うかもしれませんが、その時は劇場の流れに身を委ねましょう。

 

応援上映をより楽しめるグッズ(持ち物)

1.サイリウム

アイドルコンサートなどではお馴染みのサイリウム。

応援上映ではサイリウムがほぼ基本アイテムになっています。

 

サイリウムと言っても百均等にあるように一本につき一つの色しか付かないものではなく「KING BLADE(キングブレード)」がオススメです。

 

キングブレードは一本で数種類の色を表現できる優れものです。

色の順番を変更できるので、事前に設定しておけば場面に合わせた色変更をスムーズに行うことが出来るので非常のオススメです。

 

2.うちわ

作品によってはうちわを作っておくといいでしょう。

 

推しキャラの名前を書いたり様々な装飾を施してください。

世界に一つだけしかないうちわでキャラに思いを伝えましょう。

 3.はっぴ

 

法被(はっぴ)を作っておけばお祭り感が増しそうです。

 

刺繍などが必要なので制作難易度は高いかもしれません。ご注意を。

 

まとめ

応援上映は映画を違った形で楽しめる体験型のイベントです。

 

他の観客、作品と一体になれるので楽しいですよ。

 

しかし、場違いな声援などに気を付ける必要があります。

場の空気を読みつつ楽しむことが必要となりますので、この点を守れば楽しめるはずです。

 

今までにない映画体験があなたを待っています。

是非応援上映に参加してみてください!世界が変わるはずです!

『アクアマン』感想 多様性こそが真の王を生む

マン・オブ・スティール』から始まるDC・エクステンデット・ユニバース第6弾『アクアマン』を鑑賞。DC作品でもトップクラスの出来栄えだったと言っていいだろう。

興行収入もDC作品トップになるなど、ヒットした理由も頷ける。

 

ネタバレを含みます。

 

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これまでのDCヒーローは苦悩し葛藤する。それが作品のトーンを暗く、時には陰鬱とも思える重さを映し出してきた。

『マン・オブ・スティール』、『バットマンVSスーパーマン』でもヒーローの苦悩や葛藤が描かれた。

心を描くことはキャラクターを創作物から人間へと近づける要因となるが、DC作品では心に偏重したせいか、肝心の物語がまとまりのない印象を受けることが多かった。

 

何を観客に提示したのかイマイチ汲み取れない作品になることが多かったのだが『アクアマン』は違った。

これは大予算をつぎ込んだB級映画だ。物語の流れはこれまで幾度となく使い古されたものであり、もはや摩耗しているレベルだ。

半海底人のアクアマンが王になる。王道すぎて古臭さを感じるほどだ。

 

 

だが、その開き直りが非常に面白い。

これまでDC作品の多くがドラマを描こうとしたのに対し、本作はコミックの完全映画化に挑んだ。

雑踏としつつも美しい地上の景色とまつで銀河系のように煌びやかに輝く海底王国アトランティスのヴィジュアルが強烈だ。

 

海には様々な生物が存在し絶滅したはずの生物すら存在している。そんな夢に溢れた世界だ。海底人も水で髪の毛が無重力のように浮き立ったり、サメや巨大な海洋生物を馬のように操るなど、見たことのない映像で溢れている。

地球なのに異世界が存在しているのだ。

 

まさにコミックのノリだ。変に現実世界に近づけるのではなく、コミック的外観を保っているにも拘わらずすんなりと受け入れられてしまう。

作品のトーンが全体を通し暗くなり過ぎず、逆に異様に明るすぎることもない絶妙なバランスを保持しているおかげで、どんな事が起きても受け入れられる下地を作ってしまったのだ。

 

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そんなヴィジュアル、演出面のコミック的な楽しさもさることながら、今回はキャラクターが愛おしい。

これまでは悩みすぎた挙句にウジウジとした印象を受けることも多かったDCヒーローだったが、アクアマンは吹っ切れている。

 

海底人と地上人の間に生まれ魚と会話し水中を高速で泳ぐ。

時には海賊に襲われた潜水艦を助けるなど、自身の力を人々のために使用している。

 

彼は悩まないのだ。この力の意味は、己の存在とは。スーパーマンがやってきたような苦悩は一切なく、最初からフルスロットルで駆け抜ける。

銃弾を受けてもへっちゃらなその肉体。海賊と戦う時もニヤリと笑うなど強すぎる故にコメディになる存在になっている。

 

アクアマンはコミックから飛び出してきた存在そのものだ。非常に面白く、父との強固な絆も描いているのに人間味も強めている。

アクアマンが持つ唯一の悩みは自分を生んだせいで母が殺されたということだ。

 

地上との禁断の恋の挙句に子を産み、それがアトランティスの逆鱗に触れてしまう。

そのせいで母は海底で処刑されてしまった。アクアマンは唯一それを悔やんでいるが、それで作品全体を引っ張ることはない。

悩んでいるが帰ってこない。諦観のような感情を感じさせるが、それが観客の涙を誘うこともない。

 

アクアマンは過去と今を割り切っているのだ。

だが、そんなアクアマンの前に敵が立ちはだかる。

アトランティスの王『オーム』が地上に戦争を仕掛けるというのだ。

 

オームはアクアマンの異父兄弟であり、彼らは王座をかけて戦い始める。

オームが地上に攻めるのは地上人が長年にわたり海を汚し続けたからだ。

ゴミを垂れ流し、魚を捕獲し、ヘドロを流し込む。そんな蛮行に激怒し、かつて自分たちが住んでいた地上を再び手中に収めようと画策している。

 

海底王国アトランティスは保守的な世界だ。

王家の婚姻は政略結婚であり、そこに当事者の意志はない。アクアマンの母はそれを嫌悪したため地上へと逃げてきた。

しかし、保守的な海底人はそれを認めず連れ帰り政略結婚させオームを産んだのちに処刑してしまう。

 

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本作のヒロイン『メラ』もオームのいいなづけだ。彼女はオームの蛮行に激怒しアクアマンと行動を共にする。

アクアマンこそが真の王に相応しい器であると信じているからだ。

地上と海底の間に生まれた特殊な存在。二つの世界を繋げ融和に導く可能性を秘めている。

人々のために自分の力を使うなど英雄的行動を見せた彼こそ王に相応しいと考えている。

 

そう、本作のテーマは多様性なのだ。

保守的で自由がないアトランティスと多様な血が流れるアクアマン。

コミックでのアクアマンは金髪の白人的ヴィジュアルで描かれているが、実写で抜擢された『ジェイソン・モモア』はハワイ出身でハワイ先住民族、ドイツ系やアメリカ先住民民族の血を引いている。

 

 

劇中のアクアマン同様、俳優の彼にも多様な血が流れているのだ。

そんなジェイソン・モモアにアクアマンを抜擢したのも多様性を示すためだろう。

 

多様な存在、考えを容認しつつも人々を気づつける考動だけは許さない。

これは多様な血が流れ多様な視点から物事を見ることが出来る存在だからこそ成しえる。

 

オームのように純血に拘り、地上を認めない存在とは大きく異なる。

アクアマンは地上と海底の素晴らしさを知っている。だからこそ守らねばならないと思った。

 

本作の監督がマレーシア生まれの中国系でオーストラリアで育った『ジェームズ・ワン』であることも多様性を示す作品になった理由かもしれない。

 

監督、主演が多様性に満ちた存在だ。

王たるものは多様を容認する必要がある。そうしなければ不幸になる人が出てくるからだ。

 

ヴィジュアル、キャラクターはコミックから飛び出してきたかのようだが、作品自体は大まじめ。

アクションあり、冒険ありとまさにエンタメ尽くしだが、テーマは多様性と言う昨今の世界情勢を反映したものだ。

 

真の王とはなにか。世界中の指導者たちを風刺するヒーロー映画と言えるだろう。

非常に楽しく、そして奥深い作品だ。

 

ただ残念だと感じた点はブラックマンタの存在を持て余していることだ。

今回は出さなくてもよかったと感じる。

 

もう一点。アトランティスが地上に戦争を仕掛けると宣言したが、仮にそうなったとしても『ジャスティス・リーグ』が存在しているため彼らが何とかしてくれると思ってしまい、少しだけ気持ちが冷めてしまった…。