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『SSSS.GRIDMAN』 現代アニメ文脈で復活したグリッドマンはリバイバルの希望となるか?

1993年にテレビ放送された『電光超人グリッドマン』が2018年にまさかの大復活を果たしました。

『SSSS.GRIDMAN』が特撮ファンのみならずアニメファンをも虜にし一大ムーブメントを巻き起こしています。

 

知る人ぞ知る存在だったグリッドマンがなぜ大人気になったのか。そしてグリッドマンは希望になるのか?考えてみます。

 

 

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現代アニメ文脈への見事な落とし込み

グリッドマンが人気を得た理由は現代アニメ文脈への落とし込みが完璧だったというべきでしょう。

 

元は特撮ヒーローだった存在ですが、コンピューター内にグリッドマンが存在し主人公と合体し怪獣と戦い、敵もコンピューター内に存在し怪獣を作るという基本設定は踏襲しつつも物語は大胆にアレンジされています。 

原典へリスペクトを感じさせつつも、キャラクター設定やデザイン、世界観を現代のアニメらしさを押し出す。

この無理難題に見える要素が見事に絡まりあった奇跡とも呼べる結果が大人気を得るに至ったと思います。

 

そして物語も謎が多い点もアニメファンの心を刺激しているのではないのかと考えます。

アニメファンは考察を好む人も多く、第四話時点では謎はほとんど明らかになっていません。

グリッドマンがなぜジャンクにいるのか、新世紀中学生の存在や裕太の記憶喪失、アカネとアレクシスの関係と思考などなど様々な謎が存在しています。

 

その謎こそがアニメファンの好奇を引き寄せている主たる要因だと思います。

ネット上で考察が飛び交うことで言論が活発になり人々がグリッドマンの存在を目にする機会が増え、そして新たな視聴者を増やしていく好循環が生まれているように思えます。

 

作劇も意外とスローテンポなのですが、物語構成が巧みなので30分番組としては中だるみもなければ駆け足感もない見事な塩梅になってます。これが長編映画だと恐らくテンポが悪いなどと批判が噴出していたことでしょう。

アニメグリッドマンは30分と言う限られた尺を上手く使っているんですよね。

短すぎず長すぎない、そして不可思議な世界観のように人々を惑わせるスローテンポが好奇心を刺激しまくるのです。

 

『SSSS.GRIDMAN』は現代アニメ文脈における謎やテンポの使い方が巧みであり、特撮側に寄せず躊躇なくアニメ側へ振り切ることによって、実写作品のアニメ版にありがちな中途半端さをかき消すことに成功しているのです。

 

アニメで特撮をしているとの声も聴かれますが、グリッドマンは完全にアニメに振り切っていると言えるでしょう。作劇の文法が実写ではなくアニメになっているからです。

ですが戦闘シーンなどは特撮っぽさを残すことで特撮ファンの心も逃さない。

アニメファンか特撮ファンのどちからに媚びるのではなく純粋に良い作品を作ろうとした結果なのでしょう。

 

それが喧嘩しそうな両ファンを取り込むことに成功したと思います。

 

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グリッドマンは希望になるのか?

これまでも懐かしの作品が現代に復活することはありました。

しかし、どれもグリッドマンのようなムーブメントを巻き起こすには至らず原作ファンからは嘆きの声すら聞こえる物もありました。

 

ですがグリッドマンは特撮テレビシリーズの放送から25年が経過したのにも関わらず、アニメ化で高い人気を獲得し特撮版の再評価にもつながるという奇跡を見せています。

 

グリッドマンが成功したのは原典をリスペクトしつつもアニメへと振り切った点でしょう。

これまでの作品はどれも振り切っていなかったのでは。

中途半端に原作をなぞっていたり、キャラクターや物語を適当に思える改変をしてしまうなど「何か違う」印象を与えてしまうことが多かったのでは。

 

しかし、グリッドマンは振り切っています。基本設定は残しつつも物語世界観と大きく異なっています。

ですが根底から漂う香りはグリッドマンそのものであり製作陣の強烈なリスペクトを感じます。

リスペクトしながら振り切る。この高度な決断が成功の理由でしょう。

 

グリッドマンが成功したことで今後過去の作品が復活する機会が増えると思います。

この成功は奇跡です。だからこそグリッドマンは希望になるとは思えないのです。

 

成功するには現代に沿った作品を作る必要があります。

古めかしい倫理観や世界観などはかなぐり捨て、だが原作はリスペクトする。そのような高度な技術がなければ現代で成功しないのではないのでしょうか。

 

過去作が復活する可能性を示したのは希望と言えるかもしれません。

しかし成功は約束されていないのです。

 

現代で成功するには何が必要なのか。『SSSS.GRIDMAN』はそれを示しました。そういう意味では希望の存在なのかもしれません。

 

池袋にオープンする「レーザーIMAX」とは?徹底解説!

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現在建設が進められ19年7月にオープン予定の大型商業施設『キュープラザ池袋』内に出店する『グランドシネマサンシャイン』に国内最大のレーザーIMAXシアターが導入されます。

 

レーザーIMAXと聞いてもピンと来ない人も多いはず。

 

日本でも増えているIMAXシアターとはどうちがうのか?

通常の映画館との違いは何か?

そんな疑問点にこたえていきます。

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そもそもIMAXシアターとは?

カナダのIMAX社が開発した映像システム。通常の映画で使用されるフィルムよりも大きなフィルムを使うことで高解像度の映像を収録し上映することが可能です。

 

歴史は古く数十年前から存在していますがドキュメンタリーなどの教養作品を記録・上映するために使用されていましたが、フィルムが大型のため上映できる劇場も限られておりました。

 

日本では博物館などでにしか併設されておらず、その存在は稀有なものでした。

 

しかしここ十数年で劇映画をIMAXフィルムで撮影することが多くなりました。有名な作品ではクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』や『インターステラー』があります。

 

それに伴いIMAXシアターも増加していますが、ほとんどがIMAX本来の縦横比とは異なるデジタルシアターです。

 

本来のIMAXフィルムは1:1.43の正方形にちかい画面縦横比なのですが、日本で普及しているIMAXデジタルシアターは1:1.9と縦横比が異なります。

 

そのためIMAXフィルムで撮影された作品がデジタルシアターで上映されると強制的に1:1.9の縦横比となり上下がカットされてしまうのです。

 

しかし、IMAXフィルム本来の縦横比を再現するにはフィルム映写機が必要でした。それには多額に費用と大規模な設備が必要になり映写技師の腕も必要とされますが、レーザーIMAXならその問題を解決してくれるのです。

 

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IMAXの真価を発揮する、それがレーザーIMAX

レーザーIMAXが通常のIMAXと異なるのはデジタル上映の規格でありながらIMAXフィルム本来の画面縦横比を再現し上映できる点です。

 

 IMAXに対応した作品でも通常の映画館やIMAXデジタルシアターでは本来の縦横比を再現できず上下がカットされた映像になってしまいます。

 

ですがレーザーIMAXなら1:1.43の映像を完全に再現することが出来るので、監督の意図した本来の映像を楽しむことが出来ます。

 

 

上のようにIMAXには様々なフォーマットが存在しています。

レーザーIMAXなら”IMAX 70mm"と書かれたフォーマットの映像を楽しむことが出来ます。

 

しかし、IMAX対応作品が全てIMAXフィルムで撮影されているわけではありません。

そのためほとんどの作品は1:1.9になります。

 

それでもレーザーIMAXならより巨大なスクリーンに投影できるので、通常のIMAXシアターよりも迫力ある映像が見られます。

 

4Kによる高解像度を実現

IMAXデジタルシアターは2K解像度なのですがレーザーIMAXは4Kに対応しており高解像度の映像が楽しめます。

 

それにより大きなスクリーンにも耐えうることができるようになったわけです。

 

しかしレーザーIMAX全てが万能ではない

 レーザーIMAXは18年11月に109シネマズ川崎と109シネマズ名古屋に導入されます。

IMAXレーザーが川崎と名古屋の109シネマズに11月23日導入。4K大画面+12ch音響 - AV Watch

 

しかし、上記2劇場のレーザーIMAXのスクリーンは1:1.43ではなく1:1.9となります。

通常のIMAXデジタルシアターと変わらない縦横比なので、IMAXフィルムで撮影した作品本来の映像は再現できないことになります。

 

現在1:1.43縦横比を再現できるのは大阪の109シネマズエキスポシティと19年7月にオープンする池袋の「グランドシネマサンシャイン」のみとなっています。

 

日本では大阪と東京でしかIMAX本来の映像を楽しめないということなのです。

 

1:1.43比率のレーザーIMAXは非常に稀有な存在です。しかし、それでも楽しみ意義があるフォーマットです。

 

しかし全てがIMAXフィルムで撮影されていない

この十数年で増加しているIMAX作品の大多数のはIMAXフィルムで撮影していません。

 

IMAXシアターはIMAXフィルムで撮影していなくてもIMAXに変換(ブローアップ)して上映することが可能です。

 

そのためIMAX作品なら全てが1:1.43縦横比になるわけではないのです。

殆どが1:1.9となります。

 

どの作品がIMAXフィルムで撮影されているか判別が必要になります。

それでも巨大スクリーンで楽しめることには変わりありません。その点は優位といえるかもしれないですね・

 

池袋にレーザーIMAXがオープンした際は是非その巨大さを体験してみてはいかがでしょうか。

きっと素晴らしい体験が待っていることでしょう。

『とある魔術の禁書目録』解説まとめ!3期の放送時期、世界観や主要キャラをおさらい!

人気ライトノベルシリーズ『とある魔術の禁書目録』のアニメ第三期の放送が間近にせまっています!

 

禁書目録の名前は聞いたことがあるけどどんなものか良く知らない。でも気になる!という人は多いのではないのでしょうか。

 

この記事では『とある魔術の禁書目録』シリーズを初心者にもわかりやすく解説していきます。これを見れば3期も安心!

 

 

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とある魔術の禁書目録とは?

2004年から電撃文庫より刊行されているライトノベルシリーズ。

読みは『とある魔術の禁書目録(インデックス)』です。

 

『禁書』、『禁書目録』、『インデックス』の略称で親しまれています。

 ライトノベルは累計1600万部を突破し、電撃文庫を代表するシリーズになってます。

 

2007年から月刊少年ガンガンで漫画版の連載が始まり、2008年にはアニメ第一期が放送。

2010年にはアニメ第二期が放送され2013年には劇場アニメが公開されました。

2018年10月よりアニメ第三期が放送開始予定。

 

スピンオフに『とある科学の超電磁砲(レールガン)』や『とある科学の一方通行(アクセラレータ)』などがあり、こちらも人気を博しており、これらを含め『とあるシリーズ』と呼ばれています。

 

原作の簡単な解説

原作者は鎌池和馬。作者のデビュー作でもあります。イラストレーターは灰村キヨタカ。

 

現在は短編集も含めると45巻まで刊行されています。なお23巻目で一度ナンバリングをリセットしています。(物語は途切れなく続いています)

 

原作22巻目までは『とある魔術の禁書目録』という名前で刊行されており、23巻目からは『新約 とある魔術の禁書目録』の名になっています。

短編集は『とある魔術の禁書目録SP』の名で刊行されました。

 

原作初期は主人公上条当麻が活躍する少年漫画のような構成でしたが、物語が進むにつれて群像劇へとシフトしていき、現在は三人の主人公によって物語が構成されています。

世界観どんなもの?

超能力が科学で解明された世界。超能力開発を行い超最先端の科学技術を有する学園都市が舞台。

主人公上条当麻が禁書目録(インデックス)と出会ったことにより魔術サイドの世界へと踏み入れていき、科学と魔術が交錯する物語になっています。

 

超能力を操る学園都市は科学サイド、魔術を操る勢力は魔術サイドと呼称されています。

 

作中では第三次世界大戦が勃発していたりするかなり物騒な世界観でもあります。 

アニメシリーズ一覧

全シリーズともアニメーション制作はJ.C.STAFFが担当。

第一期『とある魔術の禁書目録』

2008年10月から2009年3月まで放送。全24話。

原作6巻までをアニメ化しています。

 

第二期『とある魔術の禁書目録Ⅱ』

2010年10月から2011年4月まで放送。前24話。

原作7巻から13巻、短編集SS1巻までをアニメ化。

 

第三期『とある魔術の禁書目録Ⅲ』

 

2018年10月より放送中。ロシア編突入!とうとう物語は世界規模になります!

 

劇場版 とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-

2013年2月23日公開。シリーズ初の劇場アニメーション。

小規模の公開ながら大ヒットを記録。

 

原作者原案のオリジナルストーリーですが時系列としては原作第8巻と9巻の間の物語になっています。

 

第3期 とある魔術の禁書目録Ⅲ放送局一覧

放送局 放送時間
AT-X 10月5日(金)22:00~
TOKYO MX 10月5日(金)24:30~
BS11 10月5日(金)24:30~
MBS 10月6日(土)27:38~
AbemaTV 10月5日(金)24:30~

 

ネット配信
NETFLIX 10月11日(木)12:00
dアニメストア 10月11日(木)12:00
ニコニコチャンネル 10月11日(木)12:00
Amazon Prime Video 10月11日(木)12:00

その他ネット配信サービスは公式サイト参照。
ON AIR -とある魔術の禁書目録Ⅲ アニメ公式サイト-

 


第2期より放送局は減っていますがAT-XやBS11で全国放送、ネット配信もされるので地方の方でも鑑賞しやすい環境だと思われます。

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主要キャラクターの一覧と解説

上条当麻(CV:阿部敦)

主人公。

学園都市の高校生。右手に異能の力(超能力、魔術問わない)を打ち消す幻想殺し(イマジンブレイカー)を持つ。

 

トラブルに巻き込まれる不幸体質であり作中では大けがを負うことも多い。

禁書目録(インデックス)と出会ったことにより魔術サイドとのかかわりを深くしていき、果てにはヨーロッパなどへと足を踏み入れ様々な陰謀や謀略と対峙していくことになります。

 

なお第一巻終盤に記憶を失っており、新約11巻で記憶の回路が破壊されていることが判明しています。 

禁書目録(インデックス)(CV:井口裕香)

ヒロイン。

『必要悪の教会(ネセサリウス)』のシスターであり魔術師。10万3000冊の魔導書を記憶している魔道書図書館。

第一巻で上条当麻と出会い彼と同居し次第に惹かれていきます。

 

食欲が旺盛で火の通った物なら何でも食べてしまう驚異的な胃袋をもっています。

一方通行(アクセラレータ)(CV:岡本信彦)

とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の一方通行(9) (電撃コミックスNEXT)

学園都市に5人しかいない超能力レベル5の第一位に君臨する最強の男。

一方通行(アクセラレータ)は能力名であり本名は不明。

 

第三巻で初登場し、史上初のレベル6への到達を目的とした学園都市の計画に参加。

その計画で1万人以上のクローン『妹達(シスターズ)』を殺害しています。

 

計画の最中に上条当麻と対峙し、彼の幻想殺しによって敗北。

その後は計画から外されてしまいますが、打ち止め(ラストオーダー)と出会ったことにより徐々に心境が変化し、現在は主人公の一人として活躍しています。

 

スピンオフ『とある科学の一方通行(アクセラレータ)』の主人公。

打ち止め(ラストオーダー)(CV:日高里菜)

御坂美琴のクローン『妹達(シスターズ)』の最後に作られた個体。番号は20001号。

外見は10歳ぐらいの女の子で「ミカサはミカサは~」という特徴的な口調で会話します。 

 

一方通行(アクセラレータ)に助けられたことで彼を慕い行動を共にしています。

浜面仕上(CV:日野聡)

短編集「SS第一巻」で初登場。学園都市の武装無能集団(スキルアウト)のNo.2。

レベル5の能力者に幻想殺しのような特殊能力なしで勝利してしまいアレイスターから狙われることに。

 

その後第三の主人公に昇格し、様々な活躍を見せています。

アレイスター=クロウリー(CV:関俊彦)

学園都市の創設者であり最高権力者(統括理事長)。

基本的に生命維持水槽内にいるので表には出てきません。

その正体は世界最高峰の魔術師。『銀の星』や『Beast666』とも名乗っています。

 

魔術勢力を敵に回したことで魔術師討伐組織に狙われ死の寸前に追いやられるもカエル医者によって生還。

日本に渡り学園都市を創設しました。

 

禁書目録のラスボス候補。

御坂美琴(CV:佐藤利奈)

学園都市のお嬢様学校常盤台中学に通う14歳。後輩の白井黒子に浸水されているレベル5の第3位。『超電磁砲(レールガン)』という電撃能力使い。

 

原作第一巻で初登場。上条当麻に恋心を抱いており、彼を助けるために第三次世界大戦中のロシアに単独で乗り込むなど大胆な行動を見せています。

 

スピンオフ『とある科学の超電磁砲(レールガン)』の主人公。 

とある魔術の禁書目録シリーズをおさらい視聴する方法とは?

とある魔術の禁書目録シリーズは動画配信サービス(VOD)で配信されています。

近くにレンタル店がない、移動中に見たいという人は動画配信サービスを利用しましょう。非常に便利です!

U-NEXT

第一期と第二期を全話配信中。スピンオフ『とある科学の超電磁砲(レールガン)』も第一期、第二期共に配信しています。

 

注目ポイント

✔料金 月額1990円

✔ダウンロード再生対応

✔DL視聴対応、電子書籍も配信

✔31日間の無料お試し期間あり!

dアニメストア for Prime Video

 第一期、第二期とも配信中。スピンオフ『とある科学の超電磁砲(レールガン)』も配信されています。

他にも多数のアニメが視聴でき、多様な特典が受けられるので非常におすすめサービスです。

 

注目ポイント

✔料金 Amazonプライム年間3900円+dアニメストア月額432円

✔30日間無料お試し期間あり!Amazonプライムならオリジナル映像コンテンツ、音楽聞き放題、配送料無料など豊富な特典あり!

まとめ

とある魔術の禁書目録は刊行巻数がとても多く初心者には入門しにくいシリーズかもしれません。

アニメ版もあるのでまずはアニメから視聴してみるのが良いと思います。

 

中二病を揺さぶられる、独特の世界観と豊富なキャラが魅力なシリーズ。是非ともこの世界に浸ってみてください。きっと楽しめるはずです。

『若おかみは小学生』ネタバレ感想 徹底した明るさで描かれる命の物語

どうやら話題作らしいとのことで全くのノーマーくだったアニメ映画『若おかみは小学生』を見たのです。

 

本作は公開直後動員ランキング10位圏外ということもあり、各地の劇場では早くも上映回数が大幅に減少しています。

しかし、SNS上では賞賛の口コミが相次ぎ都心部では逆に上映回数が増えるという現象も発生…。

 

 

私も口コミを元に鑑賞しましたが、これが本当に凄まじい作品でした。

一見すると子ども向けのドラマ映画に見えるでしょう。しかし、内包されているテーマはあまりにもハード且つ普遍的なものだったのです…。

こんな衝撃は久々でした。とてつもない力を見せつけられてしまいました。

 

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作品紹介・あらすじ

原作は講談社青い鳥文庫の人気シリーズ。累計発行部数は300万部を突破。

 

事故で両親を亡くした小学生の少女「おっこ(関織子)」が祖母の元に引き取られ経営する旅館で若おかみを目指す。

旅館に居座る幽霊のウリ坊やライバル旅館の令嬢真月とぶつかり助け合いながら成長していく姿を描く。

 

アニメ映画に先駆けてテレビアニメが放送。(全24話)

映画版はテレビ版とは異なるオリジナルの展開を描く。

 

あまりにも明るく、だがテーマは重い

テレビシリーズは未見。原作も知らない。前知識はポスターぐらい。

しかし肝心のポスターには幽霊がいる、フリフリのドレスを着た旅館に不釣り合いな少女が写っている…。これらの要素から見るとコメディアニメかと思うでしょう。

 

そんな作品がなぜ高評価なのか?まったく知識がない無垢な状態で鑑賞したところ、やられてしまいました。

予想と全く違う。ふたを開けてみるとこの作品はとんでもないテーマを持っていたのです。

 

 

小学生のおっこがおかみ業を通して成長していく物語で、働くこと人と触れ合うことの素晴らしさを説いているのですが、作品の根底には命と言う重いテーマが存在しています。

 

冒頭からおっこの両親が事故死するハードな展開が描かれ祖母の旅館に引き取られそこで幽霊と遭遇。物語は生者と死者を対比して進行していきます。

 

事故のシーンはかなりリアルで、子ども向け作品とは思えないほど。

その場面で「この作品はただ者ではない…」と実感させられました。

 

旅館で若おかみ修行を始めたおっこは様々な旅行客を通じ人の多様性を学んでゆく。そして旅館の哲学である「誰でも受け入れ癒す」の意味を理解していくのです。

 

純粋な労働への賛歌を描きつつも人の持つ様々な側面を描く。

妻を亡くした親子や事故で内臓を摘出した男性の家族など何かを失ってしまった旅行客を登場させ、生者と死者の思いの両側面を描いています。

 

何よりも衝撃的なのは終盤に訪れる”死”との向き合い方。

両親の死が受け入れられないおっこの目の前に死とどう向き合うか迫られる場面が訪れるのです。

 

小学生の少女が死と向き合い、そしてそれを受け入れる。

奇跡は起こらない。ファンタジックな要素もない。ただ純粋に現実的に死と向き合う場面が描かれるのです。

死を受け入れることで両親が改めていなくなったことを理解し、それでも生きていくという強い決意が描かれます。

 

子ども向け作品なのにあまりにも重い。

全編で命をテーマにしています。単純な成長物語ではありません。命を単純なテーマに扱った作品でもないのです。

 

生きることのすばらしさ、死との向き合い方。それを一度に描くというとんでもない作品なのです。

 

しかし、命を扱った作品にありがちな”暗さ”は全く感じません。

終始明るく、時には笑えてしまう場面も出てくるほどの快活な雰囲気に包まれています。

命と言う暗い影が差しそうなテーマを扱っているのに、作品は最初から最後まで異様なまでに明るい。陽が刺しこんでいるかのようです。

 

作品が陽気な雰囲気だからこそ、命のテーマが際立つのでしょう。コントラストの使い方が本当に上手いんですよね。

 

気づけば自然と涙が流れてしまい、多幸感に満ちたまま鑑賞を終えることが出来ます。

 

本当に「見てよかった」と心の底から喜べる作品なのです。

 

口コミが良いのも理解できます。

 

早く、早く観に行ってほしいです。地方では既に上映回数が激減しています。希望の上映時間に鑑賞することが難しい状況です。だからこそ早く見てほしいです。

 

大ヒットになることを願いたくなる素晴らしい作品です。

【最終第13話更新】アニメ『はたらく細胞』全話感想まとめ 豪華声優そろい踏み!見逃し視聴方法も解説!

細胞を擬人化する突飛な発想が魅力の『はたらく細胞』がアニメ化されました。

以前TVCMでアニメ化がなされましたが、今回が本格的なテレビアニメ化になります。

豪華声優でも話題の本作。どのように映像化されるのか楽しみです。

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『はたらく細胞』とはどんな作品?

月刊少年シリウスで連載中。人間の体内に存在する様々な細胞を擬人化しその活躍を描いた作品。細菌などはモンスターのように描かれているのが特徴。人間の体内で何が起きているのかがちょっとだけ理解できる作品です。

  

はたらく細胞(1) (シリウスコミックス)

はたらく細胞(1) (シリウスコミックス)

 

 

TOKYO MXやテレビ愛知、またBS11で放送中。

 

アニメ『はたらく細胞』全話感想とあらすじ

第1話 肺炎球菌

人間の体内で新人赤血球の『AE3803』は肺に荷物を届けようとして迷子になる。道中で肺炎球菌に襲われるも白血球の『1146』に助けられる。赤血球は再び肺を目指すも彼女が運んでいる荷物は実は肺炎球菌だった…。

 

非常にコミカルでキャラも可愛く描かれており見ているだけで楽しい作品です。

人間の体内ではこういうことが起きているんだなと漠然と理解できるのでちょっと勉強した気分にもなれます。(描写される細胞は現実通りの働きをするとは限りませんが)

 

声優も豪華で耳と目で楽しめるアニメ作品に仕上がっています。これま毎週が楽しみになりますね。

 

第2話 すり傷

赤血球はいつものように仕事をしていた。その時、すり傷が発生し大量の細菌が侵入してくる。細菌を駆除するために白血球たちが行動する。そして血小板が登場し最近の侵入を防ぐことに成功する。

 

今回は1話よりも細胞や最近の解説が多くかなり勉強になるお話でした。血小板が可愛く描かれており、視覚的にもかなり癒されます。

すり傷が起きると体内では何が起きるのかを描いているので、ちょっとした怪我をしたときは細胞たち頑張れ!という気持ちが生まれそうです。

非常に楽しく勉強になるアニメです。

 

第3話 インフルエンザ

体内にインフルエンザウイルスが侵入。ナイーブT細胞はインフルエンザに対抗できない自分をひどく責める。キラーT細胞や白血球たちがインフルエンザウイルスと戦い、T細胞たちの過去を知ったナイーブT細胞は活性化する。

日本の冬に大流行するインフルエンザウイルスが取り上げられました。

インフルエンザになると体内では爆発的にウイルスが増殖し、それに伴いウイルスを排除しようとする様々な症状が出ます。

今回も体内で何が起きているかを分かりやすくコミカルに表現しており、ナイーブT細胞の成長物語も描く贅沢な回に。

インフルエンザにはなりたくないなと思わせる話でした。

 

第4話 食中毒

胃に侵入した細菌を駆除する白血球たち。細菌の駆除で一件落着かと思ったとき、真の敵は寄生虫のアニサキスと判明する。

 

今回は食中毒。最近話題のアニサキス登場しました。寄生虫の侵入で体内の細胞たち、とくに好塩基球が活発に対抗してくれると分かりました。

寄生虫とは恐ろしいものです。胃壁を貫通することもあるのですから…。

細胞たちには感謝です。食中毒にならないようきちんと火を通して食べようと思わせる回でした。

 

第5話 スギ花粉アレルギー

体内にスギ花粉が侵入。各細胞が過剰反応を起こし体内は未曾有の大災害に見舞われる。

ステロイドの登場で細胞たちは無差別攻撃を受ける…。

 

春先になると多くの人が悩まされるスギ花粉。スギ花粉のアレルギー反応は体内の細胞が職務を全うしているだけで起こることが分かりました。

ただ普通に仕事をするだけでこれほど破滅的な結果を招くとは。アレルギー反応とは恐ろしいものです…。

 

第6話 赤芽球と骨髄球

赤血球は赤芽球たちを見て自身の幼いころを思い出す。かつて細菌から逃れる訓練をしていた赤芽球は迷子になってしまう。

 

今回は赤血球の幼いころ、赤芽球のお話でした。

赤芽球は骨髄から出られないという事実も分かりました。やはり細胞の勉強になるアニメですね。

骨髄球が白血球の幼いころというのも面白い。両方とも可愛かったですね。

本編は石田彰ボイスの怪しい細胞が出てきたところで幕を閉じました。どうなる…?

 

第7話 がん細胞

怪しい一般細胞は実はがん細胞だった。ガン細胞は増殖を続け白血球たちも太刀打ちできない…。

 

最も恐ろしいがん細胞が登場。細胞たちが太刀打ちできないまま増殖を続けていく様は恐怖を感じましたね。がん細胞の描き方も悪魔的で恐ろしさ満載!

しかしながら、がん細胞は細胞のエラーと言うことも分かり涙腺が刺激される場面もありました。ですがやはりがんにはなりたくないですね…。そう思わせてくれる7話でした。

 

第8話 血液循環

赤血球は二酸化炭素を届けるべく奔走していた。迷わないように燃え滾っていた…。そんな赤血球を白血球が見守る。

 

今回は白赤回。赤血球を見守る白血球がどことなく父のような存在に見えました。

血液の循環を描いた話ですがこれほど見ごたえのある話になるとは。細菌バトルもほとんどないのに…。

赤血球と白血球の関係がとても楽しい話です。いいですねえこういう関係。

 

第9話 胸腺細胞

胸腺学校での特訓。ヘルパーT細胞とキラーT細胞はいがみ合うが二人の間に変化が起きていく…。

 

ヘルパーT細胞とキラーT細胞の過去が明らかにされました。なんと昔の二人は性格が真逆!

意外な事実に驚かされましたが、胸腺学校がアーミー学校っぽくて笑えました。

こんなハードな特訓を生き抜いて彼らが存在するんですね…。

 

第10話 黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌が体内に侵入し白血球は成す術がなくなってしまう。ピンチに現れたのは単球だった。単球の正体はなんとマクロファージだったのだ。

 

単球が血管外ではマクロファージになることが分かり慄きました。

麗らかな擬人化とは裏腹に殺し屋としての一面を持つ恐ろしさ。擬人化の妙技ですね。普通に再現していたら二面性なんてなかったでしょう。

マクロファージに感謝です。

 

第11話 熱中症

体内で謎の砂漠化現象が発生。赤血球も白血球も体温を下げるために彷徨う…。

 

夏に毎日のように話題になった熱中症。体内では細胞も死にそうになっているのでした。

熱中症になると様々な症状がでるのですね…。恐ろしいので夏は水分補給を心がけたいです。

 

第12話 出血性ショック(前編)

赤血球は新人の教育係を命じられる。奮闘するも突如肉体に異変が起こり血圧が上昇してしまう…。

 

今回は赤血球の奮闘っぷりが描かれ非常に楽しい話でした。

しかし、後半は一転。まさかのシリアスになりどうなることやら…。

 

第13話 出血性ショック(後編)

人体に大惨事が起きてしまい、赤血球たちが消えてしまう。細胞への酸素供給が滞り始めるがそれでも赤血球は奮闘する…。

 

遂に訪れてしまった最終話。人体が活動を停止しそうになるほどの大けがを負いながらも、それでも酸素を供給しようとする赤血球…。泣けます…。

本当に面白く楽しく勉強になる作品でした。こういった作品がもっと増えると良いですね。

声優陣の演技も絶品で聞くだけでも幸せになれます。本当に良いアニメでした!!!

『はたらく細胞』を視聴する方法!

『はたらく細胞』を見逃しても動画配信サービス(VOD)で視聴することが可能です。

スマホでも視聴できるので移動中に鑑賞することも可能です。通勤通学の時間を有効活用できるので動画配信サービスは非常にオススメです。

 

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『ザ・プレデター』ネタバレ感想 まさかの時代が逆戻り!?80年代へようこそ!

有名SFシリーズ『プレデター』の最新作『ザ・プレデター』が登場。

2010年代の作品とは思えない古臭さに溢れた作品です。

 

 

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作品紹介・あらすじ

人間狩りを楽しむ異星人プレデターと人類の攻防を描いた作品。これまで3作品制作されています。『ザ・プレデター』は8年ぶりとなるシリーズ第4作。

 

本作は1987年公開アーノルド・シュワルツェネッガー主演『プレデター』の続編。

米軍特殊部隊のマッケナが作戦途中に宇宙船の墜落に巻き込まれてしまう。

宇宙船から現れた異星人”プレデター”と交戦。命からがら生き延び彼らがやってきた証拠としてマスクとガントレットを持ち去り自宅へと送り届ける。

 

マッケラの息子ローリーは届けられたマスクとガントレットを起動させてしまい、もう一体のプレデターが地球へとやってきてしまう…。

 

監督は第一作でホーキンスを演じたシェーン・ブラック。

 

ようこそ80年代へ!

さて、本作は一癖も二癖もあるならず者たちがプレデターと戦うストーリー。

主人公マッケラはプレデターを目撃したものの目撃者不要とのお達しで精神異常者扱いを受けてしまう。

他にも戦地で派手にやらかしたりした連中ばかり。軍のバスで護送される最中にプレデターと遭遇。やっつけるために力を合わせて戦う王道ストーリーです。

 

ならず者が戦うのはプレデター第一作とは大きく異なる点です。前作プレデターズに似た設定と言えるでしょう。

 

第一作ではプレデターの姿が中々明らかにされずサスペンス的な要素が強めでしたが、本作は序盤からプレデターが登場。

緊迫感一切なしで突き進んでくれます。

 

なし崩しに護送中の男たちがプレデターと戦う!

そんな無茶苦茶な展開が繰り広げられる。

 

アクションも肉弾戦主体。スーパースーツも登場しなければ超人も登場しない。銃と己の肉体だけで立ち向かう!

 

無駄にサントラが勇ましいので雰囲気を抜群に盛り上げてくれます。

台詞も下品さ抜群。下ネタもバンバン飛び出します。

ゴア描写も徹底されており、これぞ狩りと言わんばかり。

 

そうなのです、全体的に超古臭いんですよね。

映像は最新のVFX満載で描かれているのに、物語の展開、キャラクターの言動などが80年代を彷彿とさせる古臭さ満載。

でもテンポは無駄に良いから飽きない。

 

シュワちゃんが出てきて活躍しても違和感がないほど古臭い。

 

本当に2018年の映画なの?と思ってしまうほど。

これほどまでに原点回帰するとは考えていませんでした。予想以上のご都合主義展開。

無駄に主人公が頑丈なのも80年代アクションというべきでしょうか。

 

あまりにも凄い。これほど振り切った作品は久々です。

 

最新の映像技術を使って80年代に回帰してる!

ハロウィンのシーンなんかも超古臭く見えるぞ!

 

なんなんだこれ?これぞプレデター!

 

最近の作品にありがちな無駄な説教臭さとか社会的メッセージは一切ない!

プレデターとおっさんたち&女性が戦う!それだけ!

 

無駄な要素一切なし!

スカッとみられるSFアクション!

 

80年代が帰ってきた!

 

文句があるとすれば80年代アクションに不可欠だった筋肉俳優が不在と言う点でしょうか。

やはりシュワちゃんのようなマッチョがプレデターと戦ってほしかった気もします。

『MEG ザ・モンスター』ネタバレ感想 サメ!でかい!でかい!

 

近年異様に増え続けるサメ映画。シャークネードシリーズがカルト的な人気を誇っています。

そんな中で久々のビッグバジェットサメ映画『MEG ザ・モンスター』が登場。

主演はワイルドスピードシリーズなどでおなじみのジェイソン・ステイサム!

 

ステイサムVSサメ!一体どんな作品になっていたのでしょうか!?

 

 

作品紹介・あらすじ

1997年に出版された小説『Meg: A Novel of Deep Terror』が原作。

 

深海で生き残っていた太古の巨大ザメメガロドンが海洋研究所の深海調査艇を襲う。

その後、浅瀬まで浮上してしまい大パニックが発生する。ジョナス(ジェイソン・ステイサム)は海洋研究所職員を協力しサメを倒そうとする…。

 

主演はジェイソン・ステイサム。中国との共同制作でありトランスフォーマー/ロストエイジや実写版バイオハザードシリーズのリー・ビンビンが共演。日本人のマシ・オカも出演。

 

難しいことは一切なしのサメ祭り!

シャークネードのようにぶっ飛んでいません。正統派なサメ映画です。

 

かつてジョーズと言う傑作サメ映画がありましたが、それと比べると本作はホラーチックな演出は控えめでアクションなどの派手な場面を重視しています。

 

なので難しいことは一切ありません。単純な”人間VSサメ”を楽しむことが出来ます。

 

物語は潜水レスキューの専門家ジョナスが海底で操縦不能となった原子力潜水艦乗員の救助に当たるところから始まります。

潜水艦は謎の生物によって攻撃を受けてしまいジョナスは苦渋の決断で犠牲が生まれるのは承知で潜水艦からの離脱を決意。

 

5年後、中国の沖合にある海洋研究所で深海の調査をしていた潜水艦が消息を絶ってしまう。彼らを救出できるのは専門家のジョナスだけ…。しかし、ジョナスは5年前の行動を非難されていた…。

しかし、研究所はジョナスに救助を依頼。ジョナスは海底で太古の巨大サメ『メガロドン』を目撃する。

 

メガロドンの存在が判明してから物語は非常にシンプルです。

貴重な研究資源として捕えるべきか、それとも殺すべきか…。

そんな議論も一瞬で終わり、気づけば殺す方向で話がまとまっている潔さ。

 

ただメガロドンが25メートルクラスの超ド級な大きさ。でかいは正義。こんなのとどう戦うんだ…。

そんな絶望感も味わわせてくれます。


物語の足を引っ張る存在もほぼおらず、テンポもサクサクとしているので非常にストレスフリーで鑑賞できます。

ステイサムがインタビューでポップコーンが似合う作品と言っていましたがまさにその通り。

「想像の中のサメが一番怖い」「真剣に捉えすぎないでくれ!」 J・ステイサム、『MEG』を語る|Real Sound|リアルサウンド 映画部

 

楽しんだもの勝ちな作品です。

小難しい事、説教じみたこと一切なし。

 

ひたすらでかいサメと戦うだけ。それだけなのに中々ハラハラさせてくれるのも良い。

スリルと興奮の塩梅が絶妙で、観客をひたすらに楽しませようとする気概を感じました。

 

見慣れたはずのサメ映画なのに結構新鮮な空気を感じます。

観に行くときはポップコーンとコーラを買ってからみると楽しさが倍増することでしょう。


とにかくサメがでかい!怪獣映画みたいに暴れてくれます!

でかい!でかすぎる!これどうすんの!?とドキドキが止まりません!

 

かっこいいぜステイサム!

メガロドンがでかくて怖い!こんなのどうするんだ!と思っていましたが、ステイサムがやってくれます。

 

本当にステイサムがサメと戦う。最終的には肉弾戦で戦い始める。なんだこれ。

とんでもなく荒唐無稽なアクションシーンが飛び出してくるのに、勢いと演技力のせいかなぜかリアルだなと納得させられてしまう。

 

そんな狂ったものを見せてくれるのがステイサム。

サメと戦い皆を守る。超能力とかは一切ないのにステイサムがカッコイイ!

 

危機が訪れると勇敢に立ち向かう。そんなシンプルで真っ直ぐな人間だからこそかっこよく見えるんですよね。

 

本当に難しいことがないんですよこの作品には。

危機が起きたら立ち向かう、サメがでかい怖い、それ以外は何もない。

 

まさにシンプルイズベストを体現した作品と言えます。

 

中国の力が強い

本作は中国との共同製作でアメリカよりも中国でヒットしているようです。

舞台も中国でヒロインも中国人。チャイナマネーの強さを感じさせます。

 

最近は中国が絡むハリウッド映画も多く、中国の力強さを感じさせます。

中国無しでは映画は作ることが難しい時代になってきたのでしょうか。

 

一応日本人のマシ・オカも登場しています。勇敢な行動を見せるので日本人にも敬意を払っているのかなという印象は受けますね。

 

まとめ

シンプルなサメ映画です。難しいことを考える必要はありません。

とにかく楽しみましょう。

 

ハゲVSサメのド級決戦を見逃すな!